50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2018-01-15 視野を広げる

日本会議通訳者協会のウェブサイトに
【第1回】欧州通勉事情「ヨーロッパでの通訳勉強~はじめの一歩」
が掲載されました。

連載初回から非常に興味深い情報がありました。たとえば以下の部分など。

毎日ほぼ即興のミニスピーチをクラスメートの前でさせられます。当初は「通訳のコースなのになぜスピーチ?」といまひとつ納得がいきませんでしたが、実際の通訳の現場では、これが実に役に立つのです。

私の場合、Toastmasters International の活動でスピーチを練習し、他の人のスピーチを建設的に評価する訓練をしたことがあります。通訳学校で他の若い優秀な仲間になんとか伍していけたのもその助けがあったからだと思います。通訳者は「お伝えする」のが役割ですから。


ヨーロッパは国際会議の本場。EU加盟国で使われている言語が常時飛び交い、同時通訳されています。こうした意味での国際会議は日本ではあまり開かれませんし、ひょっとすると減少傾向かもしれません。成田空港から都心まで1時間半かかり、移動も食事も言語の障壁のために外国人にはまだまだ難しい日本。いっぽう地域まるごと国際会議場のようなシンガポールや香港。英語を使えばほぼすべての用が足ります。日本で使っている「会議通訳」という用語は中身がすでに変化してきているかもしれません。


EUの通訳予算を調べてみたことがありますが、大変な額でした。それだけに通訳そのものの研究も進んでいるようです。

日本では日本独自の形態で通訳市場が形成され、その中でかなり良質な通訳が行われているのは事実です。それはそれで認めつつも、
「よそではどうなのだろう」
という姿勢も必要だろうと思います。現在自分の周辺はそれなりに完結していると感じても、それは単に外を知らないだけということもあり得ますから…。


以前に紹介したアルク社のウェブサイト「翻訳・通訳のトビラ」の「現役通訳者のリレー・コラム」にある
【第5回】アメリカの大学院の通訳訓練法
も有用な情報を伝えています。


青空はいいですね。

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