以前に 2014-11-01 言葉を扱うなら という記事を書きました。偉そうに書いたので自分でも読まなくては、と The Emperor of All Maladies (Siddhartha Mukherjee, 2010)を読んでいます。
ピューリツァー賞を受賞し、The New York Times や Time で a top ten book of 2010 に挙げられ、The New Yorker・NPR・The Economist・The Washigton Post でも a best book of 2010 となっています。
読み出したらすぐに引き込まれました。題材も内容も展開もすばらしい。そして文章になんとも言えない味わいがあります。派手さはまったくないのですが、
「このような英文は私にはとても書けない」
という何かがあります。観察や考えの深さ、そして何より先人への尊敬と患者への思いのためでしょうか。
通訳の練習素材だけでは味わえない英語の・言葉の滋味を感じます。