50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-08-03 短距離走

通訳という仕事は、現場に出てしまえば短距離走。スプリント。
位置について。用意。さあ。
抜群の走りをしても転んでしまっても、時間が経てば必ず終わります。

企業内部の会議で通訳をすると、終わったときの足取りはどうしても軽くなります。自分の通訳の出来具合についてはいろいろと反省はあるのですが、会議に出席していた皆さんの宿題の重荷は私たちには存在しない。

「それでは今日の説明のとおり、各部でとりまとめて次回で報告してください」
「言うまでもないですが、この目標(日程)は必達です」
その作業がどれだけ大変か。組織・人を動かして進めるのがどれだけ難しいか。客先や協力企業という相手があるとどれだけ不透明か。企業勤務経験28年の私にはよーくわかります。

でも、通訳にはそのような積み重なる宿題がありません。なんという気楽さ。


最近は短距離の繰り返しの日々に少し危機感を持っています。走り終わるとどうしても一息入れたくなる。すぐに次の仕事がやってきて時間に追われて調べものをしたり資料を読んだりするのがわかっているから、それまでの短い時間に羽を伸ばしたくなる。

通訳者として通訳市場に留まり、担当する業務の幅を広げ、より高度な仕事をして報酬を引き上げている人は業務以外に自分の土壌を豊かにする行動を欠かさないはずです。運動競技者は走り込んでストレッチをして基礎練習をしている。通訳者もきっとそれと大きく違わないはず。


あまり大きな目標を掲げると続けるのが難しいから、できることから確実に・欠かさず取り組んでいこうと思います。