50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-05-18 心にノートを

以前に逐次通訳を2名体制で担当したことがありました(終日の長時間だったので)。そのときの同席通訳者さん、ノートをほとんど取らない。じっと聞いて、実に正確に訳出していきます。ノートの量は5時間でA4の大きさ2面くらいでしょうか。

寳閣綾子さんの記事「リテンション」を思い出しました。


こんなことを思い出したのは、最近も少し似た体験をしたためです。そして今回は自分で試してみました。業務本番でノートを取らずに耐えるとかなりプレッシャーがかかりますね。それでも
「この話者は短めに区切って話す。短くないときでも意味のまとまりは1つ」
と思って
「心にくっきり」
と心がけて聞いてみました。するとどうだろう! ノートを取るのと変わらない品質で訳が出るではないですか。

もちろん話の中の要素が多くなるとノートが必要ですし、話が長くなると内容が簡単でも「マーカー」を示すためにノートが必要になります(ほぼ暗譜している指揮者が演奏している箇所を確認するために譜面を見るような感じかも)。それでもノートの量は大きく減りました。とりあえず安心するために書いていたことが多かったと痛感します。


そして今日は待ち時間のカフェでちょっとした実験をしてみました。心の中に紙面というかホワイトボードというか、そうした「面」を想像して、そこにノートを取るつもりで音声を聞いてみたのです。少し意識が変わりますね。そろばんの暗算をする人は「バーチャルそろばん」(今風に言うならエアそろばん?)が見えているらしいですが、それに近いのかもしれません。心の中でノートを取るためには耳に入った情報を即時に整理して何をどう書くか決めていきます。この「忙しさ」が実は理解しながら聞くことに関係しているのでしょうか。

まだ少ししか試していないので、単に物珍しさを感じただけの可能性もあります。もう少し遊んでみます。


おだやかな味の、普段着のミールス

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くっきりした味の、外食のミールス。特にトマトラッサムがトマトのうまみとにんにく、黒こしょうで鮮烈です。

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