50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-02-06 通訳に対しての考え方いろいろ

通訳者がいなければ言葉が通じずに意思疎通ができないのですから、通訳の品質に多少難があっても
「ないより(はるかに)ましじゃないか」
という考えも十分に可能だと思います。

一方、話者本人に成り代わって話すのだから、
「話者がもしこの言語を話したら、きっとこうだろう」
という程度にまで迫らねばならないという考え方もできます。

どちらが常に絶対に正しいとうわけではなく、この2つの視点は両立するし、相互補完的じゃないかと思います。いかがでしょうか。


良い通訳とそうでない通訳とを分ける要因はいろいろあると思います。顧客や時と場合によっても変わることでしょう。私にとっての最近の課題は、体操やフィギュアスケートのように、
「着地でぐらついたり規定の技を入れないと減点」
という制約・厳しさをもう少し取り入れることのようです。ただし、細かいところを追おうとするあまり萎縮したり流れが悪くなってはいけませんね。木も森も見ていきましょう。

 

アフリカや南アジアでは紙に鉛筆で書きたい、用紙の裏でもいい、と夢でまで望んでいる子供たちが数千万人いることでしょう。いっぽう、東洋の島国の通訳者には資料が山のように届きます。

 

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