フリーランスで通訳を仕事にすると、表題の
- 初めての場所
- 初めての人(顧客・顧客の交渉相手・同僚の通訳者)
- 初めての内容
という環境で仕事をする機会が多くなります。「おなじみ」の仕事を増やすのが好ましいのですが(準備の効率化・顧客の慣れ)、常に新しい業務を取り入れていく必要もあります(「おなじみ」の仕事もいつかは終わる)。
このストレスを健全に受け止めていく能力が通訳者には必要です。
この点では私は向いているようで、現場に出る数日前まではいろいろと思い悩むのですが、当日の朝になるとたいてい元気いっぱいで出かけています。準備はどれだけしても完全ということはありませんし、顧客の通訳者に対する評価も通訳者側ではどうしようもない部分があります。
自分なりの方法・哲学で取り組んで、その結果は謙虚に受け止めるだけ。そして、通訳技能やその他の面で常に向上が可能なのだと明るく努力する。
顧客やエージェントに対して不満を持つこともないですね。起こってしまったことはしかたがない。通訳者にできるのはただ二つ。
- 相手が喜んで受け入れてくれるような建設的な提案を出していくこと
- 本当に危ない相手とはそっと距離を置くこと
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何か意見・要望を伝えるには
「あの通訳者が言うのだから間違いなかろう」
と思ってもらうのが大切。相互信頼は築くには時間がかかり、崩れるのはあっという間です。努力を続けてつまらぬ不平を言わなければ、見る人は必ず見てくれます。