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50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2016-05-05 やっぱり厳しい

通訳学校に通っていたときから、なんとなくわかっていたこと。

仕事をするようになったらいろいろとずっと大変になる。宿題が多いとか、自分の苦手なところばかり当たるとか、教材の音声や内容に親しみを感じないとか、進級しないとか学校生活にもいろいろ悩みはあるけれど、仕事をするようになったらきっと懐かしく思い出すんだろうな、と。


で、やっぱりそうなりましたね…。

あたりまえです。学費を払って学習者に囲まれていたのが、報酬を支払う顧客の前で他の職業通訳者と共に訳を出すのですから。


以前の勤務先で会議のための同時通訳を発注したことがあります。通訳者報酬は総費用の一部にすぎません。

  • 通訳者報酬
  • エンジニア報酬
  • 機材レンタル代
  • 会場準備代
  • 事務経費

すぐに数十万円になります。顧客はその数字を頭に入れて通訳者を評価します。私たちの声を聞いて
「コレに我々は60万円払っているのか…」
と思われてしまうんですね。

2人・3人体制で通訳をすると、顧客の印象は最も出来の悪い通訳者・出来の悪い部分で決まりがちです。
「すみません、足を引っ張ったのは私です」
と反省してみせたってチームに対する評価は変わりません。専門サービスにふさわしい訳を出すしかないのです。

そして、この上り坂はどんどん急になる。それでも登り続けるしかない。

 

蚊が出ていないこの季節、ウグイスの声を聞きながら読書。

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