50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2016-03-29 追いつかれる感覚

私が2年前に担当した仕事に通訳学校に通っている人が参入を始めています。

私のようにそれなりの年齢になってから、あるいは日本国内だけで過ごしてきた人が通訳者になると雑誌やウェブサイトに取り上げられたりしますが、これは希少でニュースに商用価値があるから。今後の通訳産業を背負っていく通訳者はニュースにならない経路を通じてどんどんと伸びてきます。

ニュースにならない経路とは、

  • 学齢期に数年間英語を使う環境にいた
  • 英語を使う大学・大学院で学位を受けた
  • 仕事で20代のときから集中して英語を使う必要があった

といったもので、通訳やその訓練について詳しくない人でも
「まあ、そういう人が(通訳者に)なるんじゃないの?」
と感じる方々です。

私がいままで仕事で組んだ相手でも上記の3つにあてはまらない人はおそらく皆無だったと思います。私も日本国内で英語を学習してきたつもりですが、25~28歳のときに英領香港で仕事をしたのがかなり助けになっているのは間違いありません。仕事・放送・図書・新聞・雑誌はすべて英語でした。インターネットが家庭に入って来る前のお話です。


30年前と違い、今では外国で教育を受けざるを得ない場合も多くなっています。私の以前の勤務先でも社員の外国駐在が長引くためやむを得ず子が英語圏に留学する例がいくつかありました(日本に生活の本拠がなく、現地に適当な中等・高等教育機関が見つからないため)。

こうしたところからときどき現れる「高機能バイリンガル子女」(両言語共に運用能力が高度)が通訳者になったり、通訳者を使う側に立ったりします。伍していくのは私にとって簡単ではありません。

できる限りのことをします。そして天命を待つ。