50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2016-03-07 官房長官・首相 記者会見

ブログ仲間のまるちゃんが内閣官房長官の記者会見を通訳練習の素材にするお話を書いていらっしゃいます。

官房長官記者会見(2016-03-05)

インタースクール東京校の 2016-03-13(日)のセミナーの第二部は官房長官・首相の通訳を担当した通訳者・講師が官房長官の記者会見を題材に通訳演習をするとのこと。国政の場の通訳がどのようなものか、片鱗を感じることができるかもしれません。


インタースクールでこの素材を使った授業を経験しました。
・何が出てくるか予測がつかない
・とはいえ、全く知らないことはまず出てこない
・菅官房長官の発言は同時通訳者を意識したものとは言い難い(早口)
・特有の「菅さん節」がある(「当たりません」など)

質問を自分の土俵に取り込んで巧みに回答する政治家の日本語を同時通訳で「等価」の英語にするのはなかなか困難です。商談なら通訳者は交渉が進むように質問と回答とをうまくぶつけるという指針がありますが、政府を代表する発言では「足さず・引かず・曲げず」を守るのは絶対に必要で、この点が特有の難しさかと思います。

この同時通訳練習をすると、その他の音声がずいぶん楽に感じられます。ときどきこのような「高地トレーニング」は必要なのかもしれません。