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50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2016-01-24 事前打ち合わせ大歓迎

通訳業務を発注する顧客が事前打ち合わせの時間を取ってくれるときがあります。通訳者からお願いするときも多いですね。

「え、なぜ(プロの通訳者なのに打合せが必要なの)?」
という反応をしたお客さんも話をしていくと納得してくれます。わずかな事前知識でも通訳者にとっては値千金の情報となることばかり。

特に重要なのが
「今日はどんな場なのか」
ですね。いままでの経緯と今後の流れ。話者や参加者が持つ利害や置かれた状況。こうしたことがわかると通訳者は話者の展開を追いかけるのが格段に楽になります。


注意事項があるらしいから顧客に電話してほしいとエージェンシーに言われたこともありました。
「さては(通訳者の)お試しか?」
と少々身構えましたが、電話をしてみたら服装や現場への入り方を親切に教えてくれる話でした。電話で話したことで相手を身近に感じる効果も双方にあったようです。

また、意外な展開になったときもあります。夕刻にホテルに着き、レストランの様子を見に行ったらだいぶ混雑している様子。外国人が声をかけてきました。
「キャンセル待ちだそうです。私は今申し込んだところ。私1人だからテーブルにはまだ座れるだろう。よろしかったらご一緒にどうぞ」
ご厚意に甘えて着席したら、明日の顧客ではないですか。しっかりブリーフィングをしてもらい、相手には
「この通訳者なら大丈夫だろう」
と思ってもらえたようです。

企業勤務で会計や人事・労務と、社外・社内のさまざまな人と話をする職場を経験したのが有利に働いているようです。「溶け込み力」は助けになりますね。通訳で出向いた先で新任の管理職と間違われたこともありましたっけ…。