とても心に残った新聞記事が2つあります。1つはプロの心構えについて。もう1つは技の習得について。
著作権の問題もあり全文を引用できませんが、検索すると元の記事を読むことができるかと思いますので紹介させてください。
天野篤さん(順天堂大学心臓血管外科教授)が 2012年10月27日の朝日新聞土曜版「Be」に寄稿した心臓手術についての記事。
若い人には患者のために最善を尽くせと厳しく言っています。目的は患者さんのために良い結果を出すことです。知識が足りないとか、経験が足りないとかで結果を出せないことは許されません。
これは通訳を依頼した顧客についてもそのまま言えることだと思います。
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鷲田清一さんが2015年01月20日の朝日新聞「折々のことば」で紹介した吉田簑助さん(人形浄瑠璃師)のことば。
自分の技量分しか盗めないものですから/段階を超えた事を教えられてもわかりません
これも通訳訓練に通ずるところがあると強く思いました。通訳の仕事をしている人は学習しているときに
「きちんと教えてくれれば私の通訳は上達するはず」
と考えることはなかったのではないかと思います。