50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-11-20 すぐれた通訳者の片鱗

「雄弁を受動という器に入れておく」
のも通訳者の重要な資質なのでしょう。


通訳という仕事の本質は受動。受け身。

静かな池の水であることが第一。自分が波風を立ててしまったら、アメンボの動きやトンボの産卵といったかすかな「声」に対応できません。耳を澄ませて、心を澄ませて入力を待ちます。

通訳者は影であって、光と物体とがないところでは存在しえない。

そしてひとたび入力があれば、それを話者が外国語で表したかったようにできるだけのことをして伝える。この点で通訳者は「雄弁」であることが求められる。ここでカッコ付きの「雄弁」としたのは、常に力強い弁舌が良いとは限らないから。光が弱ければ影も薄くならねばならぬ。

すぐれた通訳者が仕事をする様子を見てこんなことを思いました。学ぶ機会はすぐそこにありますね。