50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-05-14 Preconceived Ideas

BBC World Service の More or Less は好きな番組のひとつです。

各種統計の数値を取り上げてその妥当性や問題点を鋭く探ります。先日聞いたものも興味深いものでした。

The Ignorance Test

ゲストの Hans Rosling 教授 ( Gapminder ) が専門家ほど知識が現在の状況に追いついていない理由を明快に示したのが耳に残りました。

「大学で研究するときに当時の大家から教わる。その時点の常識が刷り込まれてバイアスとなり、その後の変化に対応できない」


通訳業界についてもこうしたことってあるかもしれません。英語を使う人が少なく、「いないよりまし」と英語を話す人が通訳として駆り出された時代もあったかもしれません。バブル経済で高報酬だったことがあったかもしれません。金融危機で一気に需要が冷え込んだ痛手を感じた人もいたことでしょう。

通訳者として市場動向を調べるなら、
「自分の一歩先(百歩ではなく)を歩いている人」
「現在の需給事情を皮膚感覚で知っている人」
に尋ねるべきでしょうね。マスコミが取り上げるような大家や自分と同じ立場にある人の情報だけだと実情が見えにくいはずです。

そして、これは学習についても同様だろうと思います。