50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-03-26 こんな具合で大丈夫なのか

日本語から英語への逐次・同時通訳の練習で苦労しています。インタースクールの教材で、スライドを見ながら原稿を読むという難易度高め(情報密度が高く、冗語が少ない)です。

逐次では情報の洪水をどうするかが関門です。投資家向けの発表だと
「できる」
「できると信じている」
「しなくてはならない」
「している」
「したい」
「始めたところだ」
といった意味の違いは大切で、ノートにも的確に残す必要があります(▲▲計画 とか ■■億円 といった内容と違って、表記は自分で考えなければなりませんね)。そんなつもりで練習すると意識が少し変わってきます。すぐには変化はありませんけど。

同時では数日間同じところで苦労しました。おなじみの問題に直面します。

  • あまり貯めこまないように早めに出していくと、文の展開が予想と異なり、英語にできなくなる
  • 文の構造がわかるまで待つと記憶しきれないし、追いつけなくなる

ところが、5回目くらいでなんとか聞こえている順番に訳しつつも「さばく」ことができました。原文と厳密には等価ではないのですが、誤解は生じない範囲でまずまず「聞ける」訳になります。単に細切れにするだけではなく、ちょっとしたコツのようなものが必要なのかもしれません。ただし、その「コツ」は普遍的なもの(学習して将来に応用できるもの)ではなくて、今回限りの「ひらめき」に近い気がします。鉄棒の逆上がりが初めてできたような感じ。

実際の通訳現場では悩みつつ5回試すわけにはいきませんね。

今回のような突破口を思いつくには、回数を重ねて「ひらめき」の書庫を作っていけば良いのでしょうか。それだけでもないような気もしますが……。