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50歳で始めた通訳訓練

昔からの相棒「英語」を使いたい思いに偶然も重なって一念発起。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-02-12 守秘とインターネット上の情報発信について

ブログ 通訳

通訳に限らず、雇用でも業務受託でも仕事をする限り基本的に守秘の義務はついて回ると考えるべきかと思います(NDA締結の有無に関わらず)。

不特定多数に情報を発信する、あるいは意図せずとも発信してしまう可能性のあるインターネット社会では特に十分な注意が必要ですね。


仮定として、こんな例を考えてみましょうか。

私が通訳業務を受託(客先直接あるいはエージェント経由)して、それに関して自分のブログに少し書きたいと思ったとします。通訳の内容は書けないのは当然として、客先の施設が立派だとか食堂の料理が安くておいしいとか、まあ、そんなこと。

黙って書いたらまずいので、客先に
「実はブログを書いているので、食堂のことを少し書いてもいいですか」
と聞いて、口頭または書面で了承されたとします(実際には了承されることはまずないし、尋ねた時点でアブナイ人だと思われる)。このお客さんあるいはエージェントとの間には問題は生じません。

ただ、問題なのは将来にわたって当事者外の人がどう受け取るかです。私が就職活動や通訳者登録活動をしたとすると、担当者はひととおりのチェックをするでしょうね。google や主要SNSFacebookTwitter など)に名前やメールアドレスを入れてざっと検索するだけでもいろいろ出てきます。そのときの印象は
「ああ、この人は仕事関係のことを書いちゃう人なんだね」
ということになります。読む人には当時の事情はわかりません。実際あったことと関係なく情報が一人歩きします。それも背景(context)抜きで、都合の悪いところだけ切り取られて。

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「秘密は漏らしません」
と言いつつ業務上でしか知り得ない情報を書く人は多いですね。こういう人がワカッテナイのは
  秘密かどうかを判断するのはアナタではない
ということなんです。どんな電車に乗ったか、昼に何を食べたかを知られることが企業の業績に関係する秘密につながりかねないのです。


企業やその担当者は「面倒なこと」「リスク」を嫌います。私が通訳エージェント会社の社員で通訳者を登録するとしたら、ブログを書かず、Facebook は実家の親に元気な姿を見せるだけ、Tweet は自分の猫の日常だけという人なら安心です。仕事関係のことを書いている人は危なくてしょうがない。

私も過去「脇が甘い」ところがあったかもしれません。気をつけることにします。

※ 追記:ペンネームで書いていても、匿名性はまずありえないと思うほうがまともです。自分たちが思っているよりずっと多くの情報を私たちは流出させていますので(特にスマートフォン登場以後ですね)…。