50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-01-06 High Flyers・社内通訳者

ブログ記事「2015-01-04 通訳者になる人・ならない人」では自営(フリーランス)通訳者を念頭に書いてみました。

この他にも通訳者になる経路はいくつもありそうですね。

まずは High Flyer。これは私が勝手に付けた区分です。通訳学校在学中から実力が顕在化し、短い準備期間でフリーランスとして十分な仕事をしていく人。通訳学校にはごく少数ながらこうした受講者がいます。本人は懸命に努力しているのでしょうが、傍から見るとさしたる苦労もなしに
「通訳できちゃう」
かのようです。大手通訳養成所のウェブサイトに登場する講師や修了生にはこうした人が多いという印象を受けます。

  • 両言語がほぼ自由に使え
  • 通訳適性があり(短期記憶に優れ、言語操作が得意・勉強熱心)
  • 通訳者を志望する(自分が意思決定者でなくてもよい・組織力を志向しない、等)


その他の経路としては企業に雇用されて主に通訳を担当する、いわゆる社内通訳者が挙げられます。通訳経験を積みながら安定した賃金が得られるのは利点ですね。実力が伴えば異なる企業・異なる業界に移っていくことも不可能ではなさそうです。ただ、派遣社員で入る場合の賃金はさほど高くないと感じました(英語の「コモデティ化」のせいでしょうか)。

私の場合は被雇用者(会社員)になるのは年齢・経歴からして難しそうです。かといってフリーランスで途切れず仕事を得ていく見通しが立つかどうかはわかりません。偶然同じ客先に(請負契約で)長期に派遣される業務があったので社内通訳に類似した経験ができましたが、こんなことはめったにないでしょうし…。

今の仕事がもう少し続くのでそこで全力を尽くし、通訳学校の残りの期間にしっかり取り組んでからいろいろ考えようと思います。