50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-01-05 ブログ記事の用語など

ブログを書くときに気にしていることがいくつかあります。

  • 「!」や「?」をなるべく避ける。そうした意味をなるべく文字で表してみる。
  • 小さな画面でも読みやすいよう、新聞記事のように段落は文字で埋める。
  • 専門用語はなるべく本来の意味で用いる。

雑誌やオンライン記事を読んで少し気になっているのが軍事・戦闘用語の多用ですね。例をあげると

  • 試験問題に突撃して撃沈した
  • 営業不振のA級戦犯
  • 難しい調理に挑んで玉砕した
  • 営業部隊

などなど。

個人的なこだわりで、この世に戦闘行為やその巻き添えで命を落とす人がいる限りこうした言葉を本来の意味以外では使いたくないですね。就職した企業の地下書庫で個人記録(入社書類)を調べることがありましたが、当時の幹部の「家族に関する事項」には
「父 戦災死、母 戦災死、長兄 戦死、次兄 戦死」
といった記載は珍しくありませんでした。黄ばんだ紙にペン書きの文字を見て、先の大戦がついこの間だったことを思い知ります。たとえ冗談半分でも「玉砕」という言葉はこうした幹部の耳には入れたくない。

A級戦犯」ということばも週刊誌の派手な見出しにこれでもかというほど使われてきました。本来の意味と全く関係がなく、書き手の無知を宣伝しているようなものだと思います。

また、軍事行動を身近に感じている米英国人と話をすると、軍事用語を日常のことを表すためには使っていないことに気づきます(私の限られたた経験内で)。

以前に聞いた話を思い出しました。在日米国軍の兵士とデートすることになった日本人女性が待ち合わせの時間を伝えるときに24時間制で
「じゃあ、明日、15:00にね」
と言ったところ、相手が突然怒り出したというのです。
「日々命の危険を感じる仕事がどんなものかわからない君に、軽々しくそんな(軍用の)表現をしてほしくない」
ということだったそうです。