50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-11-26 出口(exit)戦略 2

通訳学校に通い始めたときに
「2年半までに通訳者の名刺を持って仕事に出る」
とは決意しましたが、そこから先はあまり具体的に考えていませんでした。

なにより通訳技能が足りない。通学するにしろ自習するにしろ、もっと力をつけないと労働再生産が可能な報酬(=食べていける報酬)につながる仕事を請けられない。

かといって
「私なんか、まだまだで……」
とプールサイドで準備運動ばかりしているといつまでたっても泳げるようにならない。基礎練習もしながら水に入ってみるという期間が必要ではないかと考えました。

その結果、授業を中心とした通訳訓練に重点を置き、通っている通訳学校系列の通訳エージェントから紹介を受けた仕事のみ時間が合えば請け負うことにしてみました。やや受け身の発想ですが、あまり広く売り込んでも実力が伴わずに似たような仕事ばかりになるような気がしたんですね(良い仕事に巡り合う偶然もあるかもしれませんが)。

通訳学校系列のエージェントには授業の様子も伝わっているようですから、一歩上の仕事を紹介してもらえないときには
「まだ実力が足りませんよ」
というメッセージだと受け取ることにします(単に無関心だったらどうしましょう)。


そんな折に数か月にわたる仕事を担当することになり、良い経験を積んでいます。「受け身作戦」でもたまにはうまくいくこともある。なるほど、先輩諸氏はこんな偶然にも助けられて
「業務経験がないから仕事にありつけない」
という Catch-22 な状態から這い上がっていったのかもしれません。

(続く)