知っている場所で知っている人と知っていることをするって、なんとも気持ち良いものです。日本人のおじさん会社員なら新橋ガード下の飲み屋。英国ならパブ、香港なら飲茶、フランスならカフェでしょうか。
これはこれで人生の大切な一部分なのですが、それだけではいけないという小さな声も心の片隅から時々聞こえてきます。
慣れたところ(comfort zone)から出なくてはいけないという声。
思い切って飛び込んだはずの通訳学校がいつのまにか comfort zone になる可能性もあります。初めてのときにどきどきした仕事も、回数を重ねるうちに comfort zoneになってきたりする。おなじみのポッドキャストを聞いていると新しいものを探すのがなんとなくおっくうになる。
大きな決意をして新しいものに当たっていくのも良いですが、日頃の小さな分かれ道で
「慣れなくて居心地悪いかもしれないけど、なんとなくこっちかな」
と思う方向があればなるべくそれを選んでみるのも大切だと思います。
背伸びかな、と思う仕事を請けてみる。初めて会う人と一緒になる機会に進んで出ていく。他人の勧めにとりあえず素直に従ってみる。
自分を外に向かって開いてみると、新しいことが意外に多くあるのはまちがいありません。Leave it or take it?