通訳者を手配したいのに通訳者が見つからないという声を複数(企業やエージェント)の関係者から聞きました。
通訳者の需要は旺盛だという印象を受けます。
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いっぽう、通訳学校系のエージェントに登録しているが仕事の紹介がないという声も聞きました。この場合、原因はおそらく簡単で、
- 通訳者の実力が不足あるいは不明で、恐ろしくて現場に出せない
- 通訳者がサービス業の常識をわきまえていないため、恐ろしくて現場に出せない
- 通訳者が対応できる日時が限られていて派遣できない
- 通訳者の存在感がエージェントで希薄になっている
といったことなのでしょう。いずれもエージェントの立場を想像すると容易に理解できるのではないでしょうか。
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自分では「ある」と思っていて、実はないのが実力。通訳学校に通っている方は、以下の論法をどうお考えでしょうか。
- ばらつきはあるにせよ、自分の実力はクラスの仲間とだいたい同じ程度と想定できる
- 従って、授業中の仲間の訳出は自分の訳出の程度を示している
- 授業中の仲間の訳出をお金を払う顧客のつもりで聞いてみよう
- お金、払う気になりましたか?
- 答えが「いいえ」なら、自分の訳出も高い確率で商品段階ではない
- 「仕事を紹介してくれない」と通訳学校グループのエージェントを責めるのはやめておこう
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通訳学校は商品(通訳者)を早く世に出したくてしかたがないのです。それでも悲しいことになかなか出せない。
世界は・お客は・エージェントは あなたを待っている。
私はそう思って学習しています。早く水面上に顔を出すために。
※ 先日の速成科では仲間から目の覚めるような訳が何度か出ました。置いていかれないようにしないと…。