50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-10-19 相手の身になろう

通訳は専門性の高いサービス業ですね。役務を提供して顧客に満足してもらう。医師や美容師、弁護士、ソムリエ、運転手、客室乗務員などと似た面がありそうです。

ここで大切なのが
「人気や価格は市場で決まる」
こと。自分で決めることはできません。

難易度の高い通訳を目の覚めるような技能でこなす通訳者は高く評価されます。余人をもって代えがたい。

そこに至らない場合には、挨拶がきちんとでき、必要があれば的確・迅速に連絡をとる通訳者は安心という付加価値を生み、同じ価格・同じ通訳技能なら競争で優位に立つのではないでしょうか。

やりすぎる必要はありませんが、場をなんとなくなごやかにする人も付加価値を付けていると言えるでしょう。つまらないことを言われても上手にいなし、業務の条件が聞いていた話と違っても表では騒がず、そっと裏でエージェントに確認。


通訳者は他の人たちと関わることなしに仕事はできません。自分が安心してまた頼みたいと思うサービス提供者はどのような人なのか。これを思い起こして自らの行動を「モニター」していくことは大切だと思います。