50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-10-06 「普通の」日本

通訳の仕事で日本国内に長期出張中です。そろそろ終わりが見えてきたというところです。

今回滞在しているのは主要都市で、自動車が移動の主役です。隣接都市への移動には長距離バスが鉄道にとって代っています。これが大都市圏を除くごく一般的な日本の都市の姿なのですね。私が体験したことのない生活です。

自動車中心なので、歩かなくなりますね。東京で行動するのと同じだけ食べていると体重が確実に増えます。そういえば神奈川県の自宅から東京のインタースクール往復だけで 8,000歩 ほど歩きます。買い物や食事でうろうろするとすぐに 10,000歩 を越えます。そして、この数字には地下鉄やJRの地下ホームの上下移動も含んでいます。自動車社会の米国人が運動ジムに通う理由がわかったような…。

自動車で走るときの距離の感覚もずいぶん違います。横浜では 20km も走るとけっこう「おおごと」ですが、滞在先では(日本の中規模都市では)片道 30km くらいごくあたりまえ。用事のある場所を 3 つも回るとすぐに 50km くらい走ってしまいます。ガソリン残量が見る間に減っていきますね。


乗車時間も当然に長くなります。毎日1時間くらい自動車の中に座っているのは当然で、人によっては2時間・3時間ということもあるでしょう。運転のストレス(安全義務・渋滞・駐車等)に加え、他のことができない大変さがよくわかりました。


自分の「普通」と違う世界って、想像だけではなかなかわからないですね。過疎化が進む地域での生活などは、体験すると
「ああ、そうだよなあ」
と驚くことばかりだろうと思います。