50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-08-22 はっきり話そう

日本の英語学習者に目立つのが「速く話そう」とする姿勢ではないかと感じています。

教材や映画等で聞く母語話者の速度の音声を聞こうと努力しているうちに話すほうも「あの速さ」が目標になってしまうのでしょうか。

私は話すとき速くならないように注意しています。

以前に米国人と話をしたとき、その方がややゆっくりととても明瞭に話すことに気づきました。それがわざとらしくなく、実に聞きやすいのです。その点を伝えて感謝したところ、
「今までの経験で、特にアジア諸国ではゆっくり・はっきり話すことが結局は早道だということがわかった」
「そして、あなたにもそれを期待する(I want you to do the same.)」

はっと気づきました。私の英語(非母語話者が話す英語)はそれなりに聞きづらいのです。早口は尊くない。

あわてず・明瞭に・正確な音で・十分な暖かさを込めて。意味のない "ah"や"eh"、"you know"、"well" といった音声を出さないようにすれば密度は十分に保てます。

米国のラジオ局NPRの語りなど、とても良い例ではないかと思います。通訳志望なら、まず「絶対に聞き返されない語り」を目指すべきではないかと思っています。それから少しずつ速くしていっても良いのではないかと。