50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-08-21 ブースもあるが

同時通訳ブースで会議の通訳をすることは通訳を志す人たちの間で一つの道しるべとなっているようです。名刺に「会議通訳者」と刷り込むためにはこれが条件ですね。

私の場合、「いつかはブースへ」という思いは今のところやや希薄かもしれません(実力が伴わないこともあります…)。現在のところ、交渉やプレゼンテーションの通訳が気になります(ブース同時通訳と本質は同じなのかもしれませんし、そもそもえり好みなどできないですが)。

話者が「ここぞ」という磨き抜いた一言を発し、訳がぴたりと当たって聞き手が大いにうなずいたり破顔一笑。それを見た話者も得意満面。こんな場面にシビレます。ああ、今日はここで通訳ができて幸せだと感じます。

話者が「これでどうだ」という提案を発しても非常に鋭い質問が帰ってくるときもありますね。「刺さる質問」を訳し終わった瞬間に話者が「うーん…」と腕を組んで絶句すると、質問者(交渉の相手側)は
「ああ、通訳者は中立の立場で仕事をしているな」
と信頼を深めてくれるようです。

その半面、元発言の理解が難しくて訳にとまどったり「真っ芯」に当たらない訳を出したときには、聞き手が眉をひそめたり首をひねるのを目の当たりにします。正直なところひやりとします。

この「当事者感」がなんともいえません。以前に社内教育の講師や企業合併の準備委員会に出た経験があるからではないかと思います。


現実ではまだ学校でウソの訳ばかり出している状態なので、質量併重(日本語かと思ったら中国語の表現でした…)で練習に取り組みます。