インタースクール東京校の会議通訳プロ速成科に通っています。授業の合間に有用なお話を聞けるのもありがたいですね。
外国とかかわる企業では日本人社員の外国語能力、特に英語運用力がどんどん高くなっているので通訳に対する要求も厳しくなっているらしい。
前回の注意は
- 訳出にあたり、自己最高の表現をしてください
- 言い始めたら止めずになんとか着地させ、不足はその後でうまく滑り込ませてください
- いとも簡単に訳しているように聞こえるように
- 英語が堪能で人のあら探しが大好きなお客を想定してください
- 発言のすべての要素を取り込んで反映してください。要約厳禁
- 必要な説明は補ってください
なかなか厳しいですね。受講者の訳に対する評価・指摘も鋭く、今後に役立ちそうなことばかりです。
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今回自分なりに少し良かったのは、ノートの量を減らしたことです。自分なりにすっきりとノートし、「絵・図」のように見て一気に訳せた部分が今までより増えました。
残念だったのは教材のやっかいな部分を
「Shiraさん、やってみましょうか」
と指名してもらったのに、途中で話の筋が追えなくなってしまったことです(わかりにくい部分ではありましたが)。講師に少し助けてもらったらそれなりの訳が出ましたが、最初からそうしたかった。わかりやすいところはできてあたりまえ。山場を切り抜けてこそ通訳です。
「これはとても無理」
は顧客には通じませんものね。
訳出の機会を得たのに空振りしてしまうのは残念です。機会はいつも与えられるとは限りません。
「この人がだめなら、あの人へ」
となるのが世の習い。