50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-07-27 Pull no Punches

仲間と通訳・翻訳学校に通う話をしました。

皆がはっきりとした目的や決意を持っているわけではありません。巷の「会話学校」では物足りなくなって来る人も多いですし、通訳・翻訳の道に進めるかどうか様子を見るためということもあるでしょうね。

動機は各人各様で良いのでしょう。ただ、なるべく努力をしたほうが良い結果が出るはずです。

そのためにおすすめなのが、「とりあえずの決意表明」です。クラスを選ぶ相談やアンケート等で
「2016年10月に翻訳者・通訳者として最初の仕事をするつもりで来ました」
などと宣言してしまうんです。
「えっと、できるかどうかわからないですけど、とりあえずやってみて…」
などと言ってはいけません(思うのは自由です)。

なぜか?

学校側・講師側の対応が変わります。授業中の助言や注意、課題の評価がひと味違ってくるように思います。自分が講師だったらと考えてみるとわかります。受講者に対していいかげんなことは言えません。ダメならダメ、直すべき所はココ・足りないのはアレ、と伝える責任が(少しは)重くなります。大げさに言うと受講者の人生(の一部)を預かってますから…。

私の場合も、課題の添削にこんな一言が添えてあったことがあります。
「職業通訳者志望ということで若干厳しいことも書きましたが、…」
そして、こうした助言こそ値千金ということが実に多いんです。

宣言のもう一つの効果は自分もそれに乗っかっていくことです。言ってしまった以上、それなりの努力をしないと学校での居心地が悪くなります。


もちろん学校側は受講生の動機にかかわりなく最大限の努力をしています。でも、運営しているのは人間ですから、受講生の「宣言」は意識するはず。高校野球なら、たとえば都道府県大会で準決勝まで進みたいとチーム全員が強く思っていれば練習の密度も指導者の熱の入り方も違ってくるでしょう。

そしてこの「宣言」には悪い副作用がありません。費用もかからず良いことばかり。

何でも日々の積み重ね。
「ヤダー、全然予習できなかったー」
「これ、難しすぎるよねー」
といった話には
「そーそー!」
と同調せず、それは恥ずかしい話だと思って若干遠ざかっておきましょう。できるだけのことをするのがあたりまえ、という雰囲気をじわっと醸造するのも自分の投資(時間・授業料)を生かす方法の一つかと思います。