50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-07-14 考え方を変える(授業)

通訳学校の教材には難しいものも登場します。
・内容が専門的で細かい
・話の構成が複雑
・音声が難しい(速い・不明瞭・アクセント)
その他いろいろ。

難しくても精一杯取り組みますが、それでも心のどこかで
「プチ敗北主義」
が頭をもたげます。特に講師が
「まー、ここは難しいですね…」
と思わず漏らしてしまう部分とか。

「これはどうしたって(初めて出会って)通訳は無理じゃないか」
と思ってしまいます。


この考え方を変えていくことにしました(今頃こんなこと宣言してアレですが)。お客さんはこうした「山場」こそ訳が欲しいのですよね。すべてを訳してこそ通訳者ですから。元発言がよくわからなくても、大嘘にならない程度に何とか
「プロ通訳者ですからこんなの簡単に訳しちゃいますけど、何か?」
と聞こえる訳を出しましょう(誤訳の罪は自信なさげにふるまっても減ぜられないので…)。

「難所を越えるのが自分の仕事だ」
と考えるようにします。難しいところを
「ま、ここはしょうがないか…」
「他は良くできたし」
と(なるべく)とらえないように。

ここまで書いて、先日の記事とほとんど同じ内容であることに思い当たりました。
2014-06-30 沈黙してしまいました
決意だけでは変わらないので、次回の授業で自分をしっかり観察してみます。

若い人には患者のために最善を尽くせと厳しく言っています。目的は患者さんのために良い結果を出すことです。知識が足りないとか、経験が足りないとかで結果を出せないことは許されません。
(天馬篤 順天堂大学心臓血管外科教授、2012-10-27 朝日新聞be)