通訳練習をしているとときどき(いつもではありませんね)自分の弱点に気づくときがあります。
最近ちょっと気になったのが
「それなりに形のある文を作ろうとして、止まってしまう」
ときがあること。
顕著なのが同時通訳です。日本語と英語との構成が違うので、待ちすぎてしまってせっかく聞いてわかっていたことが記憶から抜けてしまったり、次の文が進みすぎて間に合わなくなったり。
「この流れの速さだと、待てるのはこのくらい」
と当たりをつけておいて、場合によっては「損切り」することも必要ですね。
練習の場合には特定の技能を鍛えるために負荷を掛けることもあります。でも、通訳者の機能は情報を聞き手が理解できるように伝えること。実際の通訳で80点を取ろうと無理に努力をするあまり20点になってしまうのはまずい。顧客は50点でもいいから聞きたいはずです。
ときどきは難しい材料で50点を拾う練習をするのも必要かもしれません。いや、意識しなくても50点になっていたりしますけど…。