50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-05-03 感染るんです。

表題は吉田戦車の漫画の題です。

翻訳の校正者から
「まじめで正しいのはわかるが、さらりと読むには向いていない」
と言われました。

心当たりは…

毎日読んでいる The Economist ではないかと。

この雑誌に慣れてくると、米国の一部の自己啓発書などの文体に違和感を感じます。端的に言うと
「チャラい」
という印象を受けてしまって…。

セールス目的のブログ記事にも通じるような
「こうすれば、こんなにいいことがあるよ。どうだい、もっと知りたいかい?」
というあの感じ。あるいはページにやたら余白があるあの感じ。

何年も前になりますが、米国人に
「英語を話すときの声の調子がちょっとおっかない」
と言われたことがあります。当時はニュースを材料にして学習していたからでしょう。

多く読んだり聞いたりするものから影響を受けるのは当然かと思います。

一般誌だけでは偏りますから、TVショーも見ることにしましょう。とりあえず手持ちの
・Dr House
The West Wing
ですね。

そうそう、この英式つづりもウケ悪かったですね。
「どうして Dr にテン打たないの?」
って。

※ 蛇足ながら…。英式では略語の最後の文字が元の綴りの最後の文字と同じときには省略の「.」を打ちません。ゆえに、
Mister は Mr(共に r で終わるので)
Reverend は Rev. ( d で終わらないので)

The Economist の Style Book を読んだら、米国の組織や場所の表記は
・固有名詞化している場合には米式で
・機能を示すだけなら英式で
綴るとのことです。

ですから米国 CDC を Economist 誌は the Centres of Disease Control と表記しています。