同時通訳の練習をするときには
「淡々と続けられる」
ことが重要だと感じています。
語りの速い材料を使って少しずつ速度の「赤字」を出してしまい、話の切れ目(無音時間)でなんとかつじつまを合わせてほっと一息、という方法だと切れ目がない場合に対応できなくなります(あと、一瞬の言いよどみでアウトになる)。
「これならいけるかな?」
という速度よりも、もう少しだけゆっくりの音声を使って
「ダッシュ&ストップ」
がなくなるようにすると良さそうです。
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今日は愛用のソニー・ウォークマン NW-S744 の再生速度調整を初めて使ってみました。購入したのは2010年後半ですからもう3年半は使っています。その間一度も試しませんでした…。
自然な速度で話した音声を速度を落として再生するとわずかながら不自然な感じがしますね(元からゆっくり話したものと分別できます)。それを嫌ってのことでした。
遅くする方は 50%、75%、90% が選択できます。75% にしたらあまりに不自然でした。90% はちょうどいい感じです。わずか 10% 減でもかなりゆっくりに聞こえます。
そして驚いたのが音質の良さ。速度だけが落ちて音質が一切変わりません。うーん、さすがソニー…。時間が遅くなったかのような再生です。もっと早く使っておけばよかったですね。
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原音声の 90% の速度だと余裕が生まれるかと思いましたが、そんなに甘くはありませんでした。反応速度が不足して遅れてしまうときがあります。
「音声がゆっくりに聞こえるから、もう少し訳語を考えてもだいじょうぶ」
と無意識に対応しているのかもしれません。列挙された語を訳すと反射的な訳出が遅いことがはっきりしますね。
"Housing, roads, bridges, railways, energy, water and sewage"
という部分で追いつけませんでした。訳語は
「住宅、道路、橋、鉄道、エネルギー、水道、下水(といった都市の諸問題)」
というように簡単なのですが…。
「ん?あれ、次はなんだっけ」
となってしまうとつまづきます。どれかを捨てて先に進まないと傷が広がります。
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ウォークマンの充電池の劣化が進んで再生時間が短くなってきました。電池交換はメーカー引き取りで \8,500。後継機 NW-080 の新品が \9,800 です。日本国内、かつ製造ではなくサービスですから人件費が高くなるのでしょうね(製造は国外工場)。