50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-04-24 プロ速成科にしました

2012年4月にインタースクールに通い始めてもう2年。早いものです。英語の力も通訳の能力も付いた実感はさほどありませんが、なんとか変な方向には向かっていないようです。熱心な講師やクラスの仲間、JATで知り合った方々、このブログが縁でやりとりをした方々、機会はわずかながら私の通訳に耳を傾けていただいた顧客の皆様のおかげです。ありがとうございます。

通訳学校は職業訓練ですから、通学期間は飛行機の離陸滑走みたいなものだと思っています。どこかで地を離れ、空中に浮く必要があります。半年・1年でそうなる人もいますし、もっと長くかかる人も多いはず。ただ、いつまでも滑走をしていると滑走路がなくなるか、目的地までの燃料がなくなります。好きなジャズピアノ演奏家 Bill Evans は51歳でこの世を去りました。私はもうそれより長生きしてしまいました。

私は2年でこの学校の会議通訳本科3を半年受講するところまで来ましたが、これが早いのか遅いのかはわかりませんし、他の方と比較しても意味はないと思います。ただ、春の次には夏が来る。技能の訓練でも研究や仕事と同様、どこかで「えいっ」と力を入れる必要がある。

そんなところにインタースクールが「会議通訳 プロ速成科」を設けました。学校に出向いて趣旨を聞いたところ、開講の趣旨に賛同できる点がありましたので選考を受け、拾い上げてもらいました(いや、参加資格を得ました、と言うべきですね)。

昨年よりも長く感じた学期間の休みもまもなく終わりです。焦らないけど休まず、がんばらないけどなまけない。「通訳が(特別なことではなく)普通のこと」になる。そんなふうに取り組んでいくつもりです。