商談では不思議なやりとりも起こり得ます。変な発言も変な発言なりに通訳するのがちょっとつらいところですね。特に商談参加者さんが通訳者を使い慣れていないとき…。
Aさん:弊社はX社(日本では超有名)にも納品しています。
通訳者:We also ship our products to X.
Bさん:Sorry, what is X?
通訳者:失礼ですが、X社とは?
Aさん:(通訳者に向かって)アンタ、X知らないの?
通訳者:通訳者でございまして、こちらの方の発言通りに…
Aさん:あ、そうか。
丸くおさまって何よりです。
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通訳するお客さんが悠揚迫らずとも真摯にやりとりをしていると、通訳者までしゃんとして見えてくるようです。虎の威を借る狐。今回の業務では数回おほめの言葉をいただき、
「通訳さんの名刺をください」
と言われました。
「今回の商談通訳を請負った▲▲社でございます(エージェント名)。何かありましたらご用命のほどよろしくお願いいたします」
会社員生活が長いとこんなせりふもごく自然に出てきます。
以前の勤務先で私が手配した通訳者さんから名刺をもらってから2年。立場が逆になったことに少々感ずるものがあります。
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ヤバ…。
自分がテレビニュースに映っている。そういえば取材に来てましたね。大口開けて笑ってなくてよかった。もうちょっと髪の毛あった方がいいなあ。