英文新聞記事に出てくる中国の地名・人名は中国の表音システムそのままなので読み方になじみがないと苦労するかもしれません。
中華人民共和国(中国)の官製表記方法は拼音(pinyin、ピンイン)というシステムです。ラテン文字 26 のうち 25 を(25も!)使って普通話の音を表記します(厳密には普通話専用ではないのかもしれませんが)。
英語通訳者のサバイバル発音術を書いておこうと思います。
※ 中国人にこの発音を試してもまず通じないはず。
【サバイバル1】
英文に出てくるときにはローマ字あるいは英単語っぽく読んでしまえばOKです。n と ng とは英語同様区別があります。
Beijing 北京 ベイジん
Hu Jin Tao 胡錦濤 フゥジンタオ
【サバイバル2】
読みようがない X, Q, Zh について。
Xi は日本語の「シ」で代用。野良猫を追い払う「シッ」の音です。
Xi Jin Ping 習近平 シィジンピん
Xiamen 厦門 シアメン
Xinhua 新華 シンフア
ただし Xu の母音はドイツ語の ü のような「ュ」になります。
Daxue 大学 ダァシュエ
Qi は日本語の「チ」で代用。英語の ch でOK。
Liu Shao Qi リウシャオチー 劉少奇
Qinghai 青海 チんハイ
ただし Qu は Xu と同様「チュ」で代用します。
Qu チュー 区
Zh は英語の z の音で代用します。
Zhongguo ゾんグォ 中国
Zhuhai ズゥハイ 珠海
続く。
訂正:zh を当初「英語 j の音で代用」と記していましたが、「z の音」に訂正いたします。