50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2013-12-25 英語を読み取る

仲間で集まる学習会で最近異なる方から同じことを続けて聞きました。

「通訳訓練を始めたら、英語の読み取りができていないことがわかった。もっと先に取り組むべきことがある気がする」
とのこと。

たしかにサイトトランスレーションで日本語にしたものを聞くと
「内容を把握したという確信がないまま訳しているのでは?」
と感じることがあります。

私も The Economist 程度の平易な文章でもときどき読み違えていることに気づくことがあります(読むとなんだかしっくりしないのでもう一度読むとすっきり!)。通訳学校の教材(音声)でも、用心深い言い回しをする政治家や抽象的な内容を話す学者の文章には「山場」ともいうべき難しい箇所が出てきます。

学習会では駿台シリーズの「新・基本英文700選」などどうかとおすすめしましたが、篠田重晃の「英文読解の透視図」の評判が良いようですね。

いわゆる「訳読中心の受験英語」は各方面から強く批判されてきました。英語を専門にしない多くの人にとってはそうした批判の内容は当たっているように思います(英語が嫌いになる、等)。しかし、知的で複雑、意味が山盛りの英文に立ち向かう必要がある人は上記の参考書に出てくるような英文はさらりと読めることが期待されていると思います(悪文ではないので)。

難関大学入試対策用図書なんて、高校生が使うものです。プロ志望の人が読めなくてどうする!という気もします。

時間をかけても読み取れないものは通訳の現場で耳から入ってきても理解できないでしょうから…。