BBCの対談番組にゆっくり話す話者が登場したので同時通訳の練習材料にしてみました。
ごくあたりまえのことに気づいてけっこう愕然としました。
同時通訳では訳出の速度が「ぎりぎり同時」では足りないのですね。原発言者の話す速度を 100 とすると、99 の速さ(健闘だと思います)ではダメ。一つ二つの文章なら大丈夫ですが、発言が 500 まで進むと赤字が 5 になってしまいます。こうなると赤字解消は容易ではありません。101 くらいの速度で訳し、安全マージンを取る必要があるのでしょう。
学習が進んでいるみなさんにとっては常識なのでしょうけど…。
必ず困るのが英語の 人名→組織名→場所 という順序ですね。
Dr X at Y Institute in Z
というやつ。これを苦し紛れに
「Dr X は Y Instituteという Z にある機関に所属し」
と出すと「という」「機関に所属し」で貴重な時間を使ってしまいます。
やはり
「Z にある Y Institute の Dr X」
としたいところ。でも Y や Z の名前が長いと泣きたくなります。
We are now joined by Dr Deepak Subramanian at the Centre for Advanced Study of Modern Herbal Medicine in Mumbai, a coastal city formerly known as Bombay.(名称は架空)
頭の中の buffer memory を増強しないと…。