「最後の授業」を書いた Randy Pausch は
When there is an elephant in the room, introduce them.
と言いました。
elephant in the room は定着した表現なのですね。
東京電力福島第一原子力発電所の状況も an elephant in the room と言えそうです。
もしそんなものがあるなら、さっさと明るみに出してしまえ、と Pausch 教授は主張しました。ですから、「The Last Lecture」でも自らの進行した膵臓癌を冒頭で紹介してしまいます。
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このような深刻な話ではありませんが、私も先日 an elephant をお見せしておきました。通訳学校の休み時間に講師が
「この中国語の意味を教えてください」
とお尋ねになりました。
通訳訓練を始めるときに中国語のメンテナンスは「封印」してあるのでかなり苦心しました。
「なんだ、さほど自由に使えるわけでもないのですね」
という印象を与えたと思います。
英語の自由度を 100 としたら、中国語は 5-10 くらいなんです。特に書面語には手が出ませんね(現代中国語でも口語と文語との違いはかなり大きい)。口語(会話)の教材しか使ってこなかったので改まった表現はいまひとつです。街の中国料理店で雑談をすると突然元気になったりします。
中国語の学習は中学校からの英語教育の「逆張り」として音声中心・会話中心で進めてみました。文法事項中心・訳読中心の学習よりも優れているかどうかはなんとも言えませんね。いずれ会話・文法のどちらも必要になるように思います。どちらから入るかという違いだけのような気もします。ただ、発音は初期からしっかり練習しておくと練習が楽になるのは間違いありません。