50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2013-09-25 無くて七癖

自分の訳出をちょっと突き放して(客観的に)聞いてみると、癖がいろいろとあるのに気づきます。英語→日本語の場合

・もったいつけ
 「…と、なっています」
 「…が、予想されます」
 こんなふうに、述語の前に一瞬「タメ」が入る。国会答弁の
 「とまあ、このような状態が、あるという、ことです」
 に似ているかも。

訳文が(速度はゆっくりでも)一気に出ないのは、文章の見通しが利いていないからでしょうか。あわてず止まらず、という練習をしてみます。

埋め草(filler, 不要な語)
 「…ということです」
 「…となっています」
 こういう言葉はたいてい不要で、
 「…です」
 「…ます」
 のほうが良い場合がほとんどですね。

NHKの報道調の発話を注意深く聞いて、簡素な表現をつかんでみようと思います。


日本語→英語の場合には、原文にとらわれて文と文とのつながりが不自然になるのを避ける必要があると感じました。

「AはBである」
「CがDした」
という展開であっても、実は
「AはBである」
「BはCにこんな関わりがあり、そのCがDした」
としたほうが自然な場合もありそうです。英語や中国語では
「不意打ち禁止」
のルールが日本語よりも徹底している気がします。よくいわれる
「既出→新出」
の原則ですね。

主語を前段からの流れを考慮して選ぶのが第1の方策かと思います。たとえば、受動態は避けろといっても「初登場」の動作主がいきなり出てくるよりはまし、ということもあるでしょう。このあたりも出所の確かな英文を読んで感覚をつかみたいですね。