50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2013-09-13 根本的な問題(聞き取り・理解)1

インタースクール 東京校 会議通訳本科 II J (月・金の夜)2013年4月期(2013年4月~9月)が終了し、期末評価をいただきました。

II J というクラスは月曜・金曜で異なる教材・異なる講師で進めます。同校の通訳教材は「Aサイド」「Bサイド」という2種類が用意され、週1回のクラスではどちらかを、週2回のクラスでは両方を使います。

期末評価では技能の要素別に相対的な評価がなされ、講師による講評が付されます。今回はこの講評がすばらしいもので、安くはない授業料を支払っただけのことはあると感じました。


最終日に「Evaluation」(評価表)2通(講師別)と進級判定1通を受領します。進級判定だけを「チラ見」してちょっと安堵。評価は落ち着いて読みたいので、インタースクールのある赤坂ツインタワーから赤坂見附方面に歩きます。夜遅いので赤坂見附の「サブウェイ」でサンドイッチを食べ、講評を読みました。

講師A
・予習・復習をしていることが伝わってくる。
・訳出がはっきりとしていて、表現もよい。
・聞き取りが不安定な場合があり、この改善が最優先課題である

講師B
・予習・復習をしていることが伝わってくる。
・細部まで理解して訳出しようとするのはよい。
・力が入りすぎて聞き取り・訳出に悪影響が出るときがある。リラックスする方策が必要
※ 講評の一部抜粋。表現を変えてあります。強調は Shira。

心に暖かいものが流れ込んでくる気がしました。半年間よく観察していただいている。ああ、そのとおりだなあと思います。別の機会に同校の別の講師に
「緊張しすぎていて、それが話者にも伝わるくらいだ」
「そのために通訳のなめらかさが欠け、できるはずのことができなくなっているようだ」
と言われたばかりです。

聞き取りの不安定(理解の甘さ)と緊張とは表裏一体の関係にあるように思います。聞き取れないと思うから緊張する。緊張するから聞き取れなくなる。

原発言をしっかり聞き、理解することがうまくいかないのは通訳にとって致命傷です。ここがしっかりしていればつっかえたってもごもご話したって役目はなんとか果たせますし、ここで間違ったら歯切れ良い出力があっても役に立ちません。

さて、どのように対処するか、学期の合間に考えてみましょう。