「IR会社訪問の通訳」(東京)通訳技能向上センター主催
に参加してきました。
参加者・講師・教材と三拍子そろった内容のある会でした。
ブログ「定年からの通訳デビュー」でモコちゃんパパさんも高い評価をしていらっしゃいます。
私は通訳学校では底辺でもがいている感じが強いのですが、今回は内容になじみがあるので「場違い感」がなくてちょっとうれしかったですね。
決算報告書の事業概況や財務諸表を作成したことがありますし、多国籍エンジニアリング会社で契約業務や施設案内の経験もあります。
書いてあることが「たまたま英語」なだけで、中身はほぼ問題なく理解できると本当に楽です。
講習会が実に役だったのは顧客の視線がわかったことです。企業ではなく投資家は決算の何をどう見るか。企業はそれに対してどう情報をわかりやすく提供するか。
そして投資家の置かれた条件を知るのも大切ですね。限られた時間で正しい決断を下すだけの情報を集めるのですから、通訳のスタイルもそれに沿ったものになるはずです。すばやく、簡潔に、はっきりと。でも投資の話ですから増えた・減った、できる・できない、する・しない、現在・過去・未来といった点は間違えるわけにはいきません。
経験が役立ち、事業内容も興味深いので(まだまだ日本企業は高付加価値で勝負してます)、こちらの訓練も考えてみたくなりました。
... you can't connect the dots looking forward; youcan only connect them looking backwards.
Steve Jobs, at thecommencement address at Stanford University (2005)