冴えた訳がパッと出るときもあるかもしれません。聞き手(顧客)が大きくうなずいたりしたらうれしいですね。一度使った表現は別の機会でも出てきやすくなり、一生の友になるはずです。
しかし、これを意識的に求めると則殆(すははちあやふし)。予期せぬ脚色をしてしまったり、話の流れを乱してしまうかもしれません。
原発言の不透明な構成や論理の飛躍にじっと耐え、とまどいつつも細切れでもいいからひたひたと訳を出すのが大切なのだろうと思います。意思疎通をするために集まっている話者たちですから、通訳の出来が若干洗練を欠いても理解してくれることでしょう。
あと、良い表現はたいてい先人によって出尽くしているので、そうしたものに注意を払って貯金箱を埋めていくほうが効率的だとも思います。