50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2013-03-31 工夫の余地はいくらでもある

The Economist を定期購読しているので、毎日1ページ分程度の量をサイトトランスレーションしています。

事実を報道する調子の記事・同紙の主張が強いものなどを取り混ぜています。

通訳訓練としての(人に聞かせるのではない)サイトトランスレーションではいろいろな方法を試せるのがいいですね。

1 同時通訳式に、記憶するチャンクをなるべく短くする方法
2 日本語としての自然さを追求する方法(結果として記憶チャンクは長め・視線は前後する)
3 一文を読み、紙面から目を離して訳す方法(黙読→リテンション→訳出)

3では耳で聞いてリテンションするのと感覚がかなり似ています。目を紙面に一回走らせて重要な点を漏らさず記憶に送り込むと、上記1・2と違って独特の負荷がかかります。

この練習で気づいたのですが、大人の英語でも一文はさほど長くならないものですね。語数が多くなるときは主に修飾や並列によるもので、そうした場合にはリテンションの困難さは語数に単純に比例しないように思います。一文に盛り込む情報量には限度があって、記者は英文の「呼吸」を意識して書いているな、と感じますね。