50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2012-11-26 「通訳しなきゃ」の呪縛(英文解釈症候群)

通訳学校での授業中。

英語音声が聞こえてきます。話の流れや固有名詞をノートします。だれが、どうした。なにを、どんなふうに。それで、どうなった。

さて、訳出。ここに小悪魔が住んでいました。

聞こえたこと・ノートしたことを漏らさないようにするあまり、昔(昭和時代ね)の中学や高校の(出来の悪い)英文和訳のように単語レベルの表現にひっかかったり、日本語として不自然になったり、最も言いたいことが浮かび上がらなかったり。

「ただいま通訳の授業中」という意識が「めざせ優等生の訳」という方向に導くのかもしれません。

そうではなくて、話者の意図をとらえてその内容を再現すればよいのに。

こんどは思いっきり自分の表現で伝えてみます。勝手に足したり引いたりゆがめたりしない範囲で。まずい点があれば講師が指摘してくれます。そのための授業じゃないですか。


楽器や中国語の発音を習ったときに、練習では
「極端を試す」
ことを教えてもらいました。

100 をねらって練習していると 90, 95, 97, 98, 99, 99.5 ... と手本に近づいていきますが、なかなか 100 にならない。一度 110 までやりすぎてしまって、それから戻していくとうまくいくことが多いんです。ラジオのチューニング(選局)みたいなものです。90、99、110、あ、やりすぎだ、95、あ、戻しすぎだ、105、よしよし、99、101、微調整、100!