50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2012-09-02 通訳学校の使い方

先週末の通訳学校の授業で、米系金融機関のCEOがIRで話す部分を英日逐次の材料として使いました。さほど早口ではないのですが、重複や冗語がなく、あるべき言葉があるべき箇所にしっかり位置している発言です。つまり情報満載というわけです。

講師は原稿と音声とを前もって渡してくれました。専門用語も多いのでしっかり調べておくように、というメッセージだと思います。

関連ウェブサイトを見て用語を確認し、サイトトランスレーションをしました。それから音声を聞いて逐次通訳の練習です。まず訳A案・訳B案というようにいくつか試してみました。自分の訳出は録音して確認します。
・最近は発声の準備運動をしているのでいい感じの声です
・言いよどむ箇所が非母語話者風で、やや不自然ですね
・何度か練習するとどんどん良くなります。「訳しっぱなし」はだめですね

せっかく原稿と音声が出たのですから、できる限りの準備をしました。授業では準備している人とそうでない人とで大きく差が出ますね。瞬間的に言語を変換するだけではなく、手に入る情報をどれだけ使えるか・使うかというのも通訳者の力の一部ではないかと思いました。