50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2012-08-18 通訳学校に通うべきかどうか

暑い暑いと言いながらも、日が傾くとふと涼風を感じます。いつものように次の月を迎えるのは思っているより早いですね。じきに9月です。

さて、先日通訳養成機関が10月期の募集活動を始めたと書きましたので、そうした機関はどのようなところかを少し書いてみます。

私の状況は下記のとおりです。
1.通訳学校に通うのは初めて。
2.学校形式の英語練習はこの10年ほど経験なし。
3.インタースクール東京校 会議通訳本科 I Basic 週1回に通学


事務関係はまずまずしっかりしています。インタースクールはウェブサイトやメールをさほど活用せず、この点でISSと姿勢が違いますね。ネットを最大限活用するサービスに慣れている人だと「遅れている」と感じるかもしれませんが、授業で勝負ということなのでしょう。

教室は狭いですが、明るくて音響・空調は快適です。

担任制で、半年間1人の講師が担当します(他のコースのことはわかりません)。講師が出張等で代理講師が2回(2人)入りました。担任も代理講師も確かな専門知識と経験の裏付けがある授業運営で、いたずらに不安をあおったり圧力を加えることはありません。受講者の質問にも丁寧に答えますが、いわゆる「絡んでくる」質問は上手にいなして時間を無駄にしません。

すべての受講者に平等に敬意を持って接してくれるのは美点だと思います。

授業内容にはこれといった特徴(△△メソッドというような)があるとは感じません。音声を流し、それを順不同で受講者に通訳させるのが授業の中心です。うまくいったところ・難しかったところについて講師が解説を加えます。この解説が私にとっては興味深いですね。通訳の現場で鍛えられた「使える」表現を仕入れることができます。

通訳者養成という芯が一本通っていて、手取り足取り教えるのではなく、自分で考えて練習してくるのが前提となっているようです。通訳者は現場に出れば何があっても自分で対応するのだということを意識するようになります(このように明言はしていませんので、意識しない人もいるでしょうけど)。


参考となる記事をいくつか紹介しておきますね。

sourireさんのブログ「はじめのだいいっぽ」
「通訳学校」に通うべきか、通わざるべきか?

宮原美佳子さんのブログ「広島通訳 Talk! Talk! Talk!」
0. 通訳学校では教えてくれないコト
1. 通うべきか、通わざるべきか?
2. 通訳学校、どのレベルから始める?


上記ブログの著者諸氏にはこの場でお礼を申し上げます。