50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

通訳

2017-06-24 色とりどりの一週間

通訳の仕事を始めた 2014年 に比べると最近の日々は彩(いろどり)が豊かになったと感じます。おそらく次の二つの面があるのでしょう。・仕事の種類や内容が多様になった。・通訳者が経験を積むにしたがって状況の分析や話の理解が深くなった。 「ああ、さっ…

2017-06-22 どきどき--信頼に応える

以前に一度だけ組んだ通訳者さんから代役の依頼がありました。ほれぼれするような訳を出す方だったのでかなり重圧を感じたのですが、これも何かの縁と引き受けました。 なんとか無事に収まり、お客様にも満足していただいたようです。 ほっ…。 自分からエー…

2017-06-19 自分一人でできたわけではない

丸の内や汐留、新宿にあるガラスと鉄との高層ビル。そこにある役員大会議室や応接室、場合によっては同時通訳装置完備の会議室。 そんなところに座ってイヤフォンを耳に入れ、マイクロフォンに向かって音声を出す日も多くなりました。 そして週一回は出身の…

2017-06-10 業務関連知識

通訳にあたっての知識にはいろいろなものがあるでしょうね。文化・歴史・科学・技術・過去の経緯・組織・政治など、挙げていったらいくらでも。 これは起点言語(the source language)と目的言語(the target language)との運用能力と対比して語られるべき…

2017-06-09 今日こそ「その日」かもしれない

「今日の仕事はだいじょうぶ」と思って不安なしに現場に出向いたことは1日としてありません。 前日や当日の朝は「今日こそ通訳者として息の根が止まる日になるんじゃないか」と思っています。話者の音声が聞き取れなかったり(米国南部やニュージーランド、…

2017-05-30 良いことがありました

大変お世話になり、勇気づけていただいたことのある方に思いもかけない場所であいさつされてしまいました。 こんなこともあるのだなあ。 この方の「あのときの一言」も私が通訳者になった要素の大切なひとつ。 ▼仕事の後に密かに反省するのはいいんですが、…

2017-05-25 仕事の借りは仕事で返そう

訳出をしながら資料や自分で準備した訳原稿に目を走らせようとして「落ちそうになった」ことがありました。「(原稿のどこだっけと)探す」のはうまくいきません。 似たような仕事を久々にしましたが、今回は優先度をはっきりさせ、「かならず耳で取れる」「…

2017-05-21 良い出会いばかり

いままで500日あまり通訳の現場に出てきました。ほとんどすべてエージェントを介したフリーランス契約、つまり顧客が通訳サービスを購入し、それを提供するのがたまたま私だった、という業務です(指名をいただいたこともありますが)。契約社員や派遣社員と…

2017-05-15 少し追われ気味

大量の資料が送られてきて綿密に準備する必要のある業務が続きます。以前は少し間隔があったのですが、今年の4月以降少し続いています。 それに加えて通訳学校の講師に日本会議通訳者協会の事務。 通訳者ののどかな春が終わって厳しい夏になったかのようで…

2017-05-04 標準偏差(Excel 関数)

今年(2017年)になってから毎月の受注高が安定傾向を示しています。 2015年・2016年にはかなり乱高下がありました。 マイクロソフト・エクセルの関数でばらつきを数値化してみましょう。 1月~5月(見込)の範囲で月別売上額の標準偏差を求めました。 201…

2017-05-03 通訳者が仕事を得るには

マーケティングだ、自分ならではの強みだ、他人が参入してこない分野だ、等いろいろな声もありますが、通訳者として仕事を安定して取っていくには ・顧客の期待を裏切らない・エージェントの期待を裏切らない・同席通訳者の期待を裏切らない ことが第一だと…

2017-04-29 初めてのこと

いままで通訳の現場に出るとき、他の通訳者はすべて私よりも経験の長い人たちでした。それも年数が数倍という単位で。それがどうしたことでしょう。先日は私の後に仕事を始めた人といっしょになりました。やはり3年も仕事をしているとこういうこともあるの…

2017-04-25 追われる同時通訳

発話数の多い会議でひたすら同時通訳をすると途中で集中力が途切れかけます。終わったらなんだか頭の芯がじんわりします。訳を聞かされる顧客も大変だろうと思いつつ…。 ▼たまには空に浮かんで仕事。ビルの床や壁が透明だったら怖いだろーなー。 ネパールの…

2017-04-14 通訳者として最も大切なこと

思わせぶりな表題なのですが、内容は平凡です。 通訳者として最も大切なのは 顧客の エージェンシーの 同僚通訳者の 期待を裏切らず、実績を重ねること。たぶんこれしかない。 ひとつの仕事が終わったら、次の仕事でもう一歩重ねる。 運の悪いとき・仕事と自…

2017-04-11 基地

昨日の記事で現場には早く着くと書きましたが、正確には「早く現場を確認し、その付近で待機する」ですね。待ち合せがあったり入館時間がまだの場合もあります。 何度も訪れる現場なら近くに立ち寄るカフェを決めてあります。A現場なら地下街の Tully's 、B…

2017-04-10 記事の訂正・おわび

2017-04-09 労働者と個人事業主と という記事で 顧客にもエージェントにも使用者責任は生じません と書きましたが、日本型のエージェント(元請人)の場合、通訳者の選定等の責任を負いますし、指揮・監督の責任が生じる可能性がないとは断言できないようで…

2017-04-10 現場に着かねば仕事はできぬ

通訳の仕事でおそらく最も大切なのは・指定された時間に・指定された場所に・指定された準備をして到着あるいはログインすることです。 これができなければ、どれだけすばらしい訳を出す能力があっても零点です。 企業勤務と違って業務の請負です。道に迷っ…

2017-04-09 労働者と個人事業主と

社内通訳者は多くの場合社員(期限の定めのない社員 = いわゆる正社員、期限の定めのある社員 = いわゆる契約社員、派遣社員)の身分で仕事をします。 フリーランス(自営業者)は業務請負人として仕事をします。 この二つの形態はかなり異なるので、社内通…

2017-04-05 さえない話…

短い業務時間なのですが、念のため水を持ち込みましょう。コンビニエンスストアでPET瓶入りの水を買いました。水は重いよね。小さいのにしておこう。それから同席通訳者と待ち合わせのカフェへ。 「ただいま朝食セットをご注文のお客様にエビアンを差し上げ…

2017-03-30 話者の世界に入り込み、聞き手の気持ちになる

フリーランスの通訳者であれば出向いた先で最善の通訳を提供するのが仕事です。それはそうですけど、通訳者も人間ですから慣れの要素は大きく影響します。 昨年(2016年)末からときどき担当するようになった業務があるのですが、数回担当するうちに背景や理…

2017-03-29 3年・5年

通訳の経験が全くないまま通訳学校の授業に初めて出たのが 2012年4月21日でした。それからまもなく 5 年になります。 初めて通訳現場に出たのが 2014年3月5日。それから 3 年になります。 2012年の手帳を見てみると、当時いろいろと考えていたことを思い出し…

2017-03-24 まだまだ知らない世界がたくさん

通訳の現場に出た回数が 440 くらいになりました。2014年に初めて現場に出たのがついこの間のように感じます。スマートフォンを持たないので、調べもの用にタブレット(Google Nexus7)を急いで購入したのでした。タブレットは充電電池が少しくたびれてきた…

2017-03-19 準備の重圧

新しい分野・形態の仕事を続けて請け負うと、準備がなかなかたいへんです。業務1の準備をしていると業務2が気になりますし…。 企業勤務時代を思い出しました。課題の多さ・相手の多さは通訳業務とは比較になりません。部門の計画達成、情報システムの更新…

2017-03-09 追いつかれる、というか、仲間になる

インタースクールの「専属通訳者養成コース」は 2014年4月期に「プロ速成科」として登場、その翌年に「プロ選抜科」と改名されました。名称でいろいろ考えることがあったようです。 先日の業務では私(速成科)の1年後(選抜科)に通った方と共に同時通訳を…

2017-03-03 不思議なこと

少し不思議だなと思うことがあります。 最も知識があり、他の通訳者よりも出発点(準備)が有利だろうという仕事がまだ回ってきません。 企業人事(目標設定・考課・採用・教育・福利厚生など) 給与(基本給・手当・退職金・各種控除など) 労働法関係(就…

2017-03-01 ほっとするとき

【その1】かつて学んだ通訳学校からほど近い現場で業務がありました。午後の少し遅い時間に開始なので、学校の待ち合わせスペースで時間調整をします。 示し合わせたわけでもないのに同時通訳のパートナーもやってきました。かつて共に学んだ仲間です。たわ…

2017-02-28 足元注意

通訳者ならだれでも「まさかこんなところで通訳するとは…」と思うことがあるはずです。 大臣だったりスターだったり、巨大施設だったり国宝だったり、数百億円の話だったり、数日先の新聞に大きく載ることだったり。 そんなときも通訳者は「伝える」ことに専…

2017-02-27 次から次へと

2017年2月は仕事の量・多様さが際立った月でした。 稼働日数22日、受託件数12件。 同時あり訪問あり、技術あり戦略あり。ほのぼのあり緊張あり。 通訳業務を始めて丸3年まであと数日ですが、まだまだ「3年生」なんだなあと痛感します。知らないこと・新…

2017-02-18 不思議

最近気づいたこと。 逐次通訳で話者が笑いを取りにいった箇所はほぼ 100% 訳を聞いた人が笑ってくれています。いわゆる「刺さる訳」が(たまたま)出ているようです。このおかげでなんとか総合点を稼いでいるのかもしれません。 他の部分の出来は時と場合に…

2017-02-17 うまく休んで

この2か月の間で温泉や大浴場のある宿泊施設に泊まる仕事が数回ありました。 しばらく腰に違和感があったのですが、だいぶ軽くなってきました。手足を伸ばせる浴場の恩恵かもしれません。 長い立ち仕事のあと、椅子に座って立ち上がる時が危ないようなので…

2017-02-15 プロは当事者

通訳の仕事に出ると学ぶことがとても多いですね。通訳技能そのものはもちろん、準備の方法や顧客とのやりとり、他の通訳者との協力などさまざまです。通訳の現場は通訳学校の教室よりも学ぶことははるかに多いといえるでしょう。教室は模擬であって本物では…

2017-02-12 老化現象(じじ化)か?

お手洗いの個室に携帯電話を置き忘れ、業務開始寸前に早足で取ってきました。見つかってよかった…。 寒い日の午後に仕事が終わり、昼食が少なかったので駅でラーメンを食べました。電車に乗ってからタブレットを店に置いてきたのに気づきました。途中駅で回…

2017-02-10 ちょっと詰め込みました

今年の1月の売り上げは長期出張があった 2015 年には及びませんでした。その代わりなのか、2月は過去同月最高となりました。業務日数が22日。これはちょっと詰め込みすぎたかもしれません。ただ、半日業務もかなりあるので追い込まれる感じはさほどありま…

2017-02-09 ノート購入

かつての恩師から安価なノートを教えてもらいました。 今までの使用歴です: Mead Steno Notebook マルマン ステノブック オフィスデポ ステノパッド ← いまここ 以前ヨドバシカメラで米国 Mead 社のノートを安く買えていたのですが、扱いがなくなってしまい…

2017-02-07 今だから書ける…

通訳学校の最後の課程でお世話になった講師と同時通訳で同席したときの話。 同時通訳施設のある会議室。ブースに座って小道具一式を用意しようとしたら、イヤフォンがない。タイマーもない。 前の晩に準備するとき、持っていく資料が多いのでバッグの中を広…

2017-02-05 企業勤務風・どんどん訳す

同じ客先にしばらく続けて通う業務もあります。 今年は1月・2月にそのような仕事が集まりました。 毎朝同じくらいの時間の電車に乗り、同じ駅で降りて同じ事務所に向かいます。「この感触、以前にずいぶんと経験したなあ」と思います。 フリーランスの通訳…

2017-02-01 朝のお話

神奈川県の中部に近い場所に住んでいます。静かで山・川・海が近くて良いところですが、通訳の仕事で都心に出る点で不利ですね。発注者にも交通費でご迷惑をかけているような気がします。 しばらく前に西新宿で仕事をしたときに、NSビル1階の「すき家」で朝…

2017-01-27 Endlessness that you fear

数日間自宅から通う通訳が終了しました。通勤時間はかなり長く、寒い駅で電車やバスを待つのは少し大変でしたが、「あとX日で終わる」という心の支えの働きは大きいですね。 Sarah McLachlan の Angel という曲の一節を思い出します。 and the endlessness t…

2017-01-26 エージェンシーとの連絡

エージェンシーとの連絡で心がけていることがいくつかあります。 「資料はまだですか」は言わない。いままで一度も尋ねたことがありません。エージェンシーはプロですから、最善のことをしてくれているはず。忙しいところに「まだですか」と突っついてじゃま…

2017-01-23 間に合ってます

通訳者になるには決まった道筋というものはありません。 通訳学校に行けば仕事を紹介してもらって、というほど単純ではないかもしれません。 ▼まず、大原則として、たいていの通訳者は「あんた、だれ?」という目で見られる状態から仕事を始めることになりま…

2017-01-19 ブレイクスルー、ではないけれど

しばらく前に逐次通訳ばかり数日間担当しました。専門的な内容でやりとりの数も多く、かなりの試練でした。 発言を丸ごとさっととらえることができれば最小限のノートで間髪を入れずに落ち着いて自然な訳出ができます。うまくいかないときはすべてが逆となり…

2017-01-18 日本通訳フォーラム2017

日本会議通訳者協会主催の日本通訳フォーラム2017が 2017年8月26日(土)に開催されます。 今回の基調講演は(あの)鳥飼玖美子立教大学名誉教授です。 今回で3回目となりますが、第1回・第2回とチケットが完売となりました。 参加を希望される方は早めの…

2017-01-17 まず体と心と

数日間続いた出張で通訳をして、体力と気力との重要さを改めて感じます。途中少し体がだるくなり、わずかに熱っぽい気もしました。 「む。これは危ない…」と、消化の良さそうなものをよく噛んで食べ、早く寝るようにしました(1日はやむを得ず夜半過ぎまで…

2017-01-15 通訳の疲れ

移動を伴う内容の濃い通訳を数日連続で担当しました。翌日の準備をしているとホテルの部屋で午前1時とか…。 なんとなく熱っぽく脱力感もあり、かぜをひいたかな、と思いました。 明け方目が覚めて、疲れているのでまた寝ようとすると仕事と全く関係ないこと…

2017-01-08 そろそろ本格的に仕事はじめ

昨年7月から定期的に続いていた仕事の最終回を1月の第一週に済ませました。南関東では温暖な正月で、通い慣れた客先を出たら青い空でした。 今年の前半は出張が多くなりそうです。規則正しい生活でかぜをひかないようにしないと。昨年末から予定が入り始め…

2017-01-05 始まりがあると終わりがある

昨年の夏から毎週通っていた仕事が終了しました。新しい分野なので最初はどうなるかと思いましたが、客先やその取引先に引き立ててもらって責務を全うすることができました。 完結する時期はわかっていたのですが、終わるとなんだか少し寂しいものですね。こ…

2017-01-02 通訳を続ける原動力(の一部)

鳥飼玖美子「通訳者と戦後日米外交」を読んでいます。日本で同時通訳のさきがけとなった各氏が通訳を始めた事情などを描いた第四章に入ってからぐっと引き込まれます。さらに第五章では登場する通訳者がどのような通訳をし、職業としての通訳をどう考えてい…

2016-12-29 仕事納め・練習を休む影響

今日が年内業務最終日です。今年の中頃から定期的に通う客先で、年の最後にふさわしく午前中で終了。 今年の売上が確定します。2014年・2015年には同一客先から長期の通訳受託があり、それが売り上げのかなりの部分を占めていました。今年はその部分がほぼな…

2016-12-23 お得意先様

新しい客先に出向いて通訳をして、ほどなく再度呼ばれることが増えた気がします。偶然なのかもしれませんが…。 「ローテーション入り」して定期的に通訳を提供すると顧客にとっても通訳者にとっても利点があると思います。用語にも慣れますし、顧客の話の展…

2016-12-22 広がる

お世話になっている方々から仕事につながる話をいただきました。異なる人から一週間に2回もそんな話があると不思議な気がしますね。 ▼もしインド料理で返るべき原点があるとすれば、私の場合はアバンティ藤沢店の野菜カレーにナンだと思います。独特の香り…