50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2018-01-29 同時通訳グランプリ 準備ワークショップ

JACI同時通訳グランプリ(コンテスト)の準備ワークショップが開催されます。

特定の通訳学校や通訳エージェントの主催ではなく、
「通訳者の・通訳者による・通訳者のための」
行事なのが特徴です。グランプリ本選会場は東京外国語大学の同時通訳施設付会議室。

このワークショップではグランプリの準備もさることならがら、第一線で活躍する通訳者の指導を受けたり話を聞けたりするのもかなり魅力的だと思います。

JACI 同時通訳グランプリ 準備ワークショップ 2月

3月・4月にも開催予定とのこと。

2018-01-28 少しずつ。信用を得つつ。

仕事を続けていくとさまざまな節目にさしかかりますが、あまり大きな変化はそうそう訪れるものではないと思います。たいていは小さなできごと。

そうした小さなできごとが積み重なって、振り返ると
「ああ、けっこう遠くまで来たな」
と思う。

通訳業務のような役務提供だと、毎回確実に仕事をして顧客・エージェント・同僚の通訳者の信用を築いていくことがなにより大切。大切というより
「それしかない」
と思っています。


新しく通い始めた客先から定期的に呼んでもらえるようになるとうれしいですね。
少なくとも
「次回は今日来た通訳さんじゃない人でお願い」
とは言われなかった。ほっとします。しばらく続けて仕事をすると客先でも自分の「居所」を感じるようになり、じんわりと懐が温かくなるような気がしてきます。

毎回いろいろと反省事項がありますから、それをしっかりと見据えて対策を講じます。
  立ち止まる = 後退
なのはこの世の常。


通訳の道もこんなふうにまっすぐだといいのですが、それはありえませんね。

f:id:shira-j:20180127205639j:plain

 

新宿区四谷の kokocara (ココカラ)。ここの玄米は上手に炊けています。箸置きに注目。

f:id:shira-j:20180127205842j:plain

店内に日が差します。

f:id:shira-j:20180127205919j:plain

2018-01-26 覚悟を決める

通訳者が業務に当たる際に
「完全に準備ができている」
ということはおそらく永遠に起こらないことだと思います。

通訳者の能力・資料・準備が完全ということはありえません。運動競技でも就職活動でも何でもそうだと思います。

できることは、リスクを合理的に評価し、そのリスクを取って最善を尽くすこと。これは蛮勇ではありません。顧客やその他関係者に迷惑を掛けず、自分の再起ができることを計算して
「やるときはやる」
ということ。


今までも何度か
「当日おなか痛くなればいいのに」
とか
「天災が起きて通訳業務がなくならないかな」
と一瞬思う仕事もありました(たいていは当日の朝には立ち直るのですが)。

今年もそうした仕事がいくつか待ちかまえていることでしょう。

してみる価値があると腹をくくったら、後は静かに取り組むだけです。インタースクールの恩師と話をしたのを思い出します。

命までは取られない。


久しぶりに柴原早苗さんの投稿を読みました。心に響きます。

覚悟を決めるということ

続編ともいえる記事も読みごたえがありました。柴原さんにとって忘れられない体験だということが伝わります。

First Come First Served

 

2018-01-25 第1回同時通訳グランプリ

日本会議通訳者協会(JACI)主催の

JACI 第1回同時通訳グランプリ

開催が発表になりました。同時通訳の行事としては日本初で唯一のようです。

私もぜひ出たいところですが、社会人枠は経験3年以内ということで残念ながら11か月超過してしまいました。他に学生枠もあります。

グランプリに向けての準備セミナーの予定もありそうなので、このブログ読者の皆さんも参加してみてはいかがでしょうか。少し改まった環境で通訳をすると気づくことがとても多いと思います。

予選(2018年4月)はオンライン音声提出で、本選(2018年6月)は東京外国語大学の同時通訳ブース付教室で実施だそうです。

 


夕日が差す頃になってもまだ雪が残っていました。この日は午前・午後としっかり同時通訳業務です。ヨーロッパ式に2人体制。最後にはやはり疲れが出ますね。

f:id:shira-j:20180124205035j:plain

2018-01-24 「通訳学校を使いこなす」のご紹介

日本会議通訳者協会のウェブサイトに新連載が公開されました。

通訳学校を使いこなす(前・中・後)

通訳学校(民営の通訳養成講座)についてひととおりの情報を得るならこの記事が最も便利だろうと思います。参考書の紹介もありますね。

著者の千葉絵里さんとはいままでに4回ほど通訳業務でご一緒したことがあります(ちなみに南アジア料理部に引き込みました…)。

 

2018-01-22 雪の予報

関東にも雪が降りそうだという予報が出ています。

雪に対する備えがあまりできていない南関東。雪の日の記憶はいろいろですね。

2014年2月の雪で音楽グループ Heavenstamp のライブに行けませんでした。開催はしたのですが、電車が止まって横浜から渋谷までの交通手段がありませんでした。

1998年1月の雪では東海道線の川崎駅で電車のパンタグラフ(屋上集電器)が雪の付着による重量で架線から離れて放電して電車が止まりました。火花と臭いとを覚えています。

電車の復旧まで少し時間がかかるだろうと思い、川崎駅から雪の中を歩いてラーメン店に行ったのは忘れられません。熱い一杯をありがたく食べました。最近になってその店を再訪しようとしたのですが、どこにあったのかどうしてもわかりません。

 


商業の中心が国道沿いに移るにつれ、鉄道駅前の商店街はすっかりさびれました。

f:id:shira-j:20180121221751j:plain

2018-01-19 休みの日はほっとする

自営業者(フリーランス)として通訳をしています。通訳の他には通訳学校での講師と市民大学での講師も始めちゃいました。

ちょっと手を広げすぎたかな、とも思います。しかし私は通訳学校に行ったからこそ通訳ができているのは事実。講師はイヤだと言うのもモラル的にどうかなあ、と思ったんですね…。

新しい場所に行ったり電車で遠いところまで(日帰りの限界)まで出かけて仕事をしたりすることもあります。

それだけに休みの日を迎えるとしみじみありがたさを感じます。
「ああ、明日はゆっくり起きていいんだ」
コサギカワセミがいる川辺をゆっくり歩こう」
「ちょっとたまった事務仕事も片づけようか」
ドトールの割引券があるから、本でも読みに行こうか」

休日の意味も企業勤務時代と少し違う気がします。カレンダーで「外から」決められた休みではない。自分で決めた休みなんです(仕事が入らず結果的に、ということもありますが)。休みを自分で決めるのも自営業ならでは。

それだけに一層大切に感じますね。


インタースクールが入居する共同通信会館の地下はちょっとしたフードコートのようになっています。店舗がいくつかあり、共用広場にテーブルと椅子とが置いてある。昼食時にはにぎやかですが、それ以外は閑散としています。ちょっとした打合せや書類確認にけっこう使えますね。

店舗の一つに中国料理の「南雲」があります。かつての中国語学習者として「なんうん」だと思っていたら「なぐも」なんですね。ちょっとさえない街の中華料理屋さん風なのですが、名物が2つ。まずは機械式のキャッシュレジスター。いまどき見ないですよ、こんなの。それから平日夜の接客係がすばらしい。明るくて節度のある声、十分な目配り、そして動きが上品。店舗経営者なら絶対に引き抜きたいタイプ。

どこにでも達人はいる。見習わないと。