50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-09-13 生耳ニモマケズ

「生耳ニモマケズ」

生耳ニモマケズ

テレカンニモマケズ

インドニモニュージーランドニモマケヌ

タシカナ英語耳ヲモチ

華ハナク

決シテ止マラズ

イツモ淡々ト訳ヲ出シテイル

一日ニ分厚イ資料ト

用語集ト少シノ報酬ヲ受ケ

アラユルコトヲ

ジブンノカンジヨウヲ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

会議室ノ机ノ奥ノ隅ノ

マイク付キノチイサナテーブルニヰテ

右ニ小声ノ課長アレバ

行ツテ耳ヲソバダテ

左ニ話ノ長イ部長アレバ

ジツト耐エテソノイフヲキキ

前ニ要領ヲ得ナイ人アレバ

モウ一度オ願イシマスト頭ヲ下ゲ

後ロニ言イ合イヤ争イガアレバ

ソレデハ訳セマセントイヒ

早口ノトキハ歯ヲクイシバリ

雑音ノトキハジツト目ヲトジ

ミンナニサリゲナクニラマレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフ通訳者ニ

ワタシハ

ナリタイ

2017-09-11 通訳学校 秋の募集

日本の通訳学校(学校教育法の範囲外で、民間事業としての育成機関)が一般的に提供するのは

  • 週に2~5時間の授業を1~2日で提供
  • 4月中旬~9月初旬、10中旬~3月初旬の5か月または1年

といった形態です。

今年も10月期の募集の季節になりました。通いたいクラスがあれば早めに行動することをおすすめしておきます。大手学校はすでに募集要項を発表し、体験レッスン、レベルチェック(プレースメントテスト)や紹介セミナーを開始しているようです。私も過去に申し込みで出遅れて通いたいクラスに入れないかも、と心配したことがありました。

 

アイ・エス・エス・インスティテュート

インタースクール

サイマルアカデミー

ディプロマットアカデミー

※ 上記リンクは学校のうちいくつかを参考に挙げただけです。他にも自分に合う学校があるかもしれません。選択はご自身の責任でどうぞ。

2017-09-08 背負い込む

来る仕事は拒まない・選ばないという方針を続けています。こうすると良いこともありますし、厳しいことも出てきます。

  • 仕事の幅が広がる。
  • 何とかして乗り越えようという覚悟が据わる。
  • 多くの分野を経験できる。
  • 常に(知識の詰め込み)学習に追われる。
  • 初めての分野でも顧客の期待に応える必要がある。

いまのところは分野や客先を広げていく段階だろうと思っています。上記の「厳しいこと」も健全なストレスの範囲に収まっていますし…。


通訳の現場に出る以外にもいくつか手を付けたことがあり、自分で動いて片づけていかないと何も変わりません(あたりまえ)。会社勤務以来の「マルチタスク」状態になってきました。自営業の通訳専業で今までいかに楽をしていたか(目先のことだけ考えていたか)を思い知りつつあります。

まずは日程を毎日しっかり確認して、不義理だけはしないようにしましょう。その次に自分の目標を一つずつ。


出張からの帰り。少し遅くなりました。緊張がほどけていきます。

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2017-09-02 年間稼働日数

初めて通訳の現場に出たのが 2014年3月5日。それからの業務数は約530回です。

  • 2014年 101回
  • 2015年 136回
  • 2016年 158回
  • 2017年 133回(8月まで)

これに1回あたりの平均報酬単価を乗ずれば年収がわかりますね。

2017年は1~12月の業務量(予想)で企業勤務時代の年収の半分に少し足りないくらいになりそうです。自営業(フリーランス)通訳者ですから退職金はありませんし社会保険料の事業主負担分もありません。通訳者だと経費も少なくて所得税・住民税が給与所得者(実は基礎控除がかなりある)よりも少なくなることはあまりなさそうです。

しかし、見方を変えるとゼロから始めて3年程度で収入が勤続28年・上司や部下に囲まれた管理職の半分に達するのはさほど悪い話とも思えません。やがては今の収入を2倍くらいにしたいとは考えています(実現するかはわかりませんが)。


いまのところは3年・530回かけて
「いてもいなくてもいい通訳者」
になれた、というところでしょうか。
「帰れ!」
と追い出されたこともないし、
「ぜひ!」
と招かれることもない(実はちょっとだけありますが、条件が特殊)。


日々の実績の積み重ねで現状から少しずつ浮上していこうと思います。新聞記事に心に残る一言がありました。

運に任せるような試合は一度もない
ハリルホジッチ監督、2017-09-01 読売新聞)

プロの仕事はそういうものだと思います。

2017-09-01 いろいろとうまくいかないこともある(2)

先日の記事で

一方、大喜びしても悲しみの度合いが変わるわけではないから大いに喜んでもいいんじゃないかとも思います。

と書きましたが、考えておかなければいけないことがありますね。

喜びをあまりおおっぴらに外に示すと
・ねたみを買う
・悲しませる/残念に思わせる
可能性もある。

「大いに喜ぶ」のは自分の心の中と、共に喜んでくれる人とに留めておくのが良いのかもしれません。


四谷二丁目のカフェ「ココカラ」で久しぶりに昼食。食器の配置が少し変わっていました。あいかわらずおいしい食事を出してくれます。店主は午後のカフェタイムの来店も勧めていました。お茶時なら豆乳プリンはおすすめ。黒糖蜜ときな粉が実によく合います。開店当初から通ったこの店も7周年。

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2017-08-30 いろいろとうまくいかないこともある

人生には浮き沈みもあります。

だからうれしいことがあっても大喜びせず、たいへんな時もあまり悲嘆せずにいようという考え方もあるでしょうね。

一方、大喜びしても悲しみの度合いが変わるわけではないから大いに喜んでもいいんじゃないかとも思います。そしてたいへんなときにはあまり悲しまない。こんな「非対称」でもいいんじゃないかと。

 


鶏のスープでタイの香り米(カオホムマリ)を炊き、それに鶏の白蒸しを付ける。華南からタイ、シンガポール、マレーシアで親しまれているチキンライス。今回はシンガポール風です。東京都内の威南記(Wei Nam Kee)。

暑い日でしたが、空調のある店内は満席。木陰のテラス席はおもったほど暑くありませんでした。

会計をするため席を立つと、テラスにいた従業員が
「テラスのお客様、お帰りです~」
と店内に伝えます。テーブルを片づけるためかな、と思いました。

会計係が
「暑い席で申し訳ありませんでした」
と言ってくれます。なるほど、これを言わせるための伝達だったのですね。なかなかやります。

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2017-08-28 日本通訳フォーラム2017 盛会

日本会議通訳者協会主催の日本通訳フォーラム2017 が 2017年8月26日に東京都渋谷区で開催されました。2015 年の初回・2016年の第2回で大きな成功を収め、期待が高まる中で前回をさらに上回る成果がありました。チケットが予約段階で完売となり(3年連続)、当日券の問い合わせが相次ぎました。

計画・運営に携わったのはすべて現役の職業通訳者。出版社でもなく、通訳エージェントでもなく、通訳学校でもない。

この「通訳者による、通訳者のための」という点が幅広い支持を受けた要因だろうと思います。毎年の講演内容は通訳者なら大いに興味がありながら他では聞けないことばかり。

私も同協会の理事として企画運営に参加できたことをたいへんうれしく思います。


日本会議通訳者協会の会員には区分があり、認定会員は会議通訳者としての業務実績で入会条件を付していますが、正会員の条件は通訳者・通訳関係者であることのみなので(もちろん学習者も含まれます)幅広い方たちに入会していただいています。 会員の大きな特典は会員限定WEBコンテンツの視聴が無料・回数無制限で可能なこと。私も以前の講演を見直すと当時気づかなかったことがいろいろあるので驚いています。自分の準備(経験・学習)が進んできてようやくわかってくることは本当に多いですね。

 


大門駅近くのマサラキッチン。手堅い北インド料理を出しています。この店のナンを食べると大きさや柔らかさばかりを強調する店との違いがよくわかります。じゃがいもとなすのドライカレーがあるのはさすがインド人経営。焼き物に合成着色料(食紅)を使わないのもいいですね。本来の色のほうがおいしそうに見えますが、どうでしょう。

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