50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-03-31 課題を設定して仕事に臨む--ただし1つ

最近うれしいことがひとつありました。

前回いくつか反省点のあった仕事を再度担当したときのことです。

「次回はこうしてみよう」
という思いがいろいろとあったのですが、まず1つに絞って改善を試みました。日本語を英語に訳すときに、通訳者の自分勝手と聞こえかねない訳は出さないようにしようというものです。やや保守的に手堅く、話者が英語を理解するとしたら違和感を感じないように。逐語的ではなく十分にこなれた英語で表現しますが、あくまで多くの人が「第一候補」として認めるような訳を出す。

この意識があると、訳出で口をついて出てきそうな表現に対して監視が働きます。本来そうあるべきですね。

その日の業務ではかなり用心深く忠実に表現し、それでも良い流れで訳せたと思います。


この「監視」が働くと聞くのも注意深くなりました。より忠実に、と思うとしっかり聞くのですよね。

なんだ、通訳の基本に立ち戻っただけのようです…。

 


静岡県川根温泉ふれあいの泉。半官半民の施設です。毎分 800L の天然温泉が湧出。塩素消毒がないと本当に気持ち良いですね。

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大井川鐡道の蒸気機関車が日に2回通るのを露天風呂から眺めることができます。
(この写真は駐車場から撮影)

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2017-03-30 話者の世界に入り込み、聞き手の気持ちになる

フリーランスの通訳者であれば出向いた先で最善の通訳を提供するのが仕事です。それはそうですけど、通訳者も人間ですから慣れの要素は大きく影響します。

昨年(2016年)末からときどき担当するようになった業務があるのですが、数回担当するうちに背景や理解が進み、訳も自然で流れの良いものになってきた実感があります。

慣れによる良い相乗効果はとても大切だと思います。

慣れる → 訳がこなれる → 話の流れが良くなる → 顧客の反応も良くなる
→ 通訳者がリラックスする → さらに慣れる

こうして客先の評価も良くなることにつながるのではないでしょうか。

ただし、通訳者の独善に陥ってはいけないですね。「正しい畏れ」は常に必要だと思います。自分の知らない「何か」があって、それはいつでも牙を剥く可能性がある…。

 


東京駅八重洲口、八重洲ブックセンター近くの「ダクシン八重洲店」。午後に仏教寺院に行くので昼は菜食にしました。メニューにない菜食ミールスを注文したら、おそらく夜のために仕込んだパニールカッテージチーズ)入りの野菜カレーも出してくれました。これが実においしい。昼の肉入りカレーはときおり凡庸なのですが、野菜はすばらしいですね。スパイスの立体的な使い方を感じます。ラッサムは日によって素材が違うので楽しみです。これで 1,250円(税共)はみごとです。

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2017-03-29 3年・5年

通訳の経験が全くないまま通訳学校の授業に初めて出たのが 2012年4月21日でした。
それからまもなく 5 年になります。

初めて通訳現場に出たのが 2014年3月5日。それから 3 年になります。

2012年の手帳を見てみると、当時いろいろと考えていたことを思い出します。

次の 3年・5年はどのような時間を過ごすことになるのでしょうか。

 


歩く。

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伸びる。

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2017-03-28 記事紹介--学習方法(2)

昨日紹介した記事には英語(通訳のB言語、すなわち通訳者の母語ではない言語)についての記述がありませんでした。

アルク社のサイト「翻訳通訳のトビラ」にインタースクールの平井聖一さんが書いた記事が参考になると思います(平井節が炸裂しています…)。

確かな目標と強い覚悟を持って
取り組んでください
今、求められているのは
高い要求に応えられる通訳技術 

 

私たちに通訳を依頼する企業や官公庁の方たちの多くは高度な語学力の持ち主です。

という記述がありますが、これは経験わずか3年の私でも何度も経験しました。出席する日本人のほとんどが英米加豪の大学で学位を取っていたということも珍しくありません。会議運営の事務局の方が小学校~高校まで米国で育っているという場面もありました。

そのような場面で
「やはりプロの通訳者を入れてよかったね(高かったけど)」
と言っていただかないと、次はありません…。

 


雨の後

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2017-03-27 記事紹介--学習方法

通訳学校での学習についての記事がありましたので紹介します。

ISSインスティテュートの ISSスクールブログ に柴原早苗さんが書いたものです。

「学びは工夫と謙虚さで」

 柴原さんはこの記事で日本語・英語の訓練について強調していませんが、
・小学校・中学校時代を外国で過ごしている
・通訳学校に通い始めた時点で「同時通訳科の一つ下」に入った
ことは知っておいてもよいと思います。

あわせて上谷覚志さんの記事も新学期を迎えるにあたり有益だと思います。

通訳者のつぶやき・・・ブツブツ

 上谷さんが書いている

…通訳という仕事は、基本自営業だと思います

どのように自分をプロデュースしていくかを考えていく姿勢が大切

 という考え方は私にとってしっくりするものでしたし、そうするよう努めてきたつもりです。


柴原早苗さんは日本会議通訳者協会主催の「日本通訳フォーラム2017」で「今こそアナログ志向で~放送通訳に求められること」という講演をなさいます。スマートフォン全盛の現在、スマートフォンを持たない通訳者の通訳準備は興味深いところです。

 


広東料理を食べました。詳しい方が調理師と打ち合わせて組み立てたメニューです。広東省中山(Zhongshan)地方の四大流派の料理を組み合わせたそうです。

  • 東江の塩ロースト鶏
  • ハス・しょうが・アヒルの煮物
  • 広東ソーセージ入り魚のすりみ団子
  • 豚バラ肉と芋の煮物
  • 髪菜・すね肉のスープ
  • シオザカナと茄子の煮込み
  • エビのせ蒸し豆腐
  • 季節の野菜炒め
  • 中華ハム・広東ソーセージ入り炊き込みご飯
  • シオザカナ・鶏・中華ハムの炊き込みご飯
  • スープデザート

この店も売り上げのために麻婆豆腐・エビのチリソース(四川)や水餃子(北方)などをメニューに載せていますが、そうした制約を取り払うと実力が一気に解放されますね。

2017-03-26 コツン、と頭をぶつける

最近2か月くらいの仕事をする中で、
・自分が追い求める「イケてる訳」(の影)


・自分が実際に出す訳
との落差を意識していました。

自分の技能の伸びがガラスの天井に軽くぶつかったような気がしていました。


そんなときに通訳の神様は良い機会をくれました。仕事で同席した通訳者の訳出に参考にしたいことがたくさん詰まっていたのです。

仕事の後にいろいろとお話をうかがうことができました。ありがたいことです。


新宿区四谷三丁目のカフェ kokocara (注)で豆乳プリンとコーヒーとでしばらく考えました。手帳の最後の空白ページに思いついた練習法や考え方を書いてみます。

おや。

この練習の機会はすでに与えられている。その機会をいただいたときには気づきませんでしたが…。

具体的に練習を始めたらまたブログに書き込んでみようと思います。

 

注:午後6時からは別の事業者によるバーになる「二毛作店舗」です。

 


東京駅八重洲口。DAKSHINDhaba IndiaEric South南インド料理の良店が集まっています。この日は仕事場に近い DAKSHIN で南インド定食「ミールス」。ドーサ(豆粉と米粉との半発酵生地で焼いたクレープ)が付いています。写真の白いものはココナツチャトニ。本場では出ないであろうサラダをドーサで巻いて食べるとおいしい。

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2017-03-24 まだまだ知らない世界がたくさん

通訳の現場に出た回数が 440 くらいになりました。2014年に初めて現場に出たのがついこの間のように感じます。スマートフォンを持たないので、調べもの用にタブレットGoogle Nexus7)を急いで購入したのでした。タブレットは充電電池が少しくたびれてきたようですが、今でも美しい画面で完全に動作しています。

今年も今まで経験しなかった仕事をいくつも受託できました。照明塔が並ぶ屋外スタジアムに響く自分の声を聞いて
「けっこういい声じゃないか」
と思ってみたり、新聞・雑誌でしか知らなかった方の通訳をしたり、なじみのない分野の資料を移動中の車内で懸命に読んだりしました。

仕事の種類だけではなく、同席する通訳者からも多くのことを学びました。資料の使いかた、客先との打ち合わせのしかたなど。正確な訳・丁寧な訳がどのようなものかを間近で聞かせてもらう機会もありました。自分の小ささ・至らなさをしみじみ感じます。

いっぽう、こうして新しい経験が続くのは自分で新しい環境に入り込めていることの証ではないかとも思います。現状にとどまっていたら景色は動きません。

 


午前5時。

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東京も目覚めたばかり。

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待ち合わせ場所へと。

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