50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-02-15 プロは当事者

通訳の仕事に出ると学ぶことがとても多いですね。通訳技能そのものはもちろん、準備の方法や顧客とのやりとり、他の通訳者との協力などさまざまです。通訳の現場は通訳学校の教室よりも学ぶことははるかに多いといえるでしょう。教室は模擬であって本物ではない。

そして、仕事を通して非常に厳しい姿勢で学んでいる通訳者がたくさんいます。私と同時期に通訳学校に通っていた通訳者と同じ現場に出たとき、その方の
「このままでは済ませない」
という気迫に圧倒されたことがあります。

当事者としてかかわる。これには特別な意味があります。

2017-02-13 第3回 JACI サロン--通訳のチームワークについて語ろう!

日本会議通訳者協会(JACI)主催の通訳者の集まりが告知されていました。

2017-02-25(土)17:00~20:00

第3回 JACI サロン 通訳のチームワークについて語ろう!(パナガイド同通演習付き)

講習会とも少し違う「サロン」です。第1回が大変好評で第2回を先月(1月)に実施。参加できなかった方々からの要望もあり、第3回の開催になったようです。

エージェンシーでもなく通訳学校でもない立場での開催が特色でしょうか。

2017-02-12 老化現象(じじ化)か?

お手洗いの個室に携帯電話を置き忘れ、業務開始寸前に早足で取ってきました。見つかってよかった…。

寒い日の午後に仕事が終わり、昼食が少なかったので駅でラーメンを食べました。電車に乗ってからタブレットを店に置いてきたのに気づきました。途中駅で回れ右です。

こういうのは注意しようとしてもだめです。原因をなくさないと。以前は傘をときどき置き忘れていましたが、傘を手から離さないようにしたらぴたりと止まりました。店舗で物をテーブルに置くのも今後やめることにしましょう。


タブレットを手渡してくれたラーメン店のおにいさん、かっこよくてさわやかでした。

みなさん、品川駅の「TOKYO豚骨BASE MADE by 博多一風堂 ecute品川サウス店」でラーメンを食べましょう。

余談ながら、「東京じゃんがら」というチェーン経営のラーメン店の店員もすばらしいです。上野駅で接客にかなり感心しました。

2017-02-10 ちょっと詰め込みました

今年の1月の売り上げは長期出張があった 2015 年には及びませんでした。その代わりなのか、2月は過去同月最高となりました。業務日数が22日。これはちょっと詰め込みすぎたかもしれません。ただ、半日業務もかなりあるので追い込まれる感じはさほどありません。

今月受領した資料の紙の山は 20cm 以上になりますが、こうして忙しくなってみると読み方や準備の方法についての知恵も出てきます。経験の貴重さは通訳に限らずどんな仕事でも変わらないのかな、と思います。

 

2年11か月通訳業をしてきて、初の横浜でした。

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となれば、昼食はここ「デリーダイニング」でしょうね。インド人のお客さんもたくさん来てました。いろいろ文句言いながら食べてましたけど…。名物のビュッフェ式昼食です。

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この日は
・鶏のココナツカレー
・ビンディ(オクラ)マサラ
・キャベツ・にんじんのポリヤル(ドライカレー)
・チキンティッカ
・野菜パコラ(衣揚げ)
・サラダ
・ナン
・米飯(日本米)
でした。盛り放題ですので、気を付けないと食べ過ぎてしまいます…。

2017-02-09 ノート購入

かつての恩師から安価なノートを教えてもらいました。

今までの使用歴です:

  1. Mead Steno Notebook
  2. マルマン ステノブック
  3. オフィスデポ ステノパッド ← いまここ

以前ヨドバシカメラで米国 Mead 社のノートを安く買えていたのですが、扱いがなくなってしまいました。Amazon.co.jp で類似品を探してマルマンに移行

恩師もこれを使っていたようですが、ある日
「Shiraさん、もっと安いのがあるよ」
と得意満面で言われてしまいました…。

マルマンのノートは通訳に使うには少々品質過剰(天綴じの針金や厚い表紙)かとも思っていたので、教えてもらって助かりました。

オフィスデポのものは適度に「安物感」があっていい感じです。

 

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2017-02-07 今だから書ける…

通訳学校の最後の課程でお世話になった講師と同時通訳で同席したときの話。

同時通訳施設のある会議室。ブースに座って小道具一式を用意しようとしたら、イヤフォンがない。タイマーもない。

前の晩に準備するとき、持っていく資料が多いのでバッグの中を広くするために取り出したのでした。前日まで逐次通訳の業務でイヤフォンもタイマーも使わなかったので、その意識が残っていたのですね。

こういうとき、かつての講師であり南アジア料理仲間が同席通訳者だと告白しやすいですね…。
「あの、イヤフォン家に置いてきちゃいました」

するとどうだろう。

恩師はもうひとつイヤフォンを取り出して
「これでよければ使ってください」
と。


それ以来私はイヤフォン2組と変換プラグ(6.3mm => 3.5mm)2本とを持ち歩いています。イヤフォンで困るのはケーブルの断線。どこかに引っ掛けて芯線を切ってしまうかもしれません。私のように持ってこない人がいるかもしれません。

 

※注
ブースには備え付けのヘッドフォンもあるのですが、側圧が強めで暑苦しいのですね。

 

ケーララ州の赤米を使った特別ミールス。尖ったところがない、いくらでも食べられそうな味です。小田急相模原駅近くの「ナマスカール」。

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2017-02-06 通訳に対しての考え方いろいろ

通訳者がいなければ言葉が通じずに意思疎通ができないのですから、通訳の品質に多少難があっても
「ないより(はるかに)ましじゃないか」
という考えも十分に可能だと思います。

一方、話者本人に成り代わって話すのだから、
「話者がもしこの言語を話したら、きっとこうだろう」
という程度にまで迫らねばならないという考え方もできます。

どちらが常に絶対に正しいとうわけではなく、この2つの視点は両立するし、相互補完的じゃないかと思います。いかがでしょうか。


良い通訳とそうでない通訳とを分ける要因はいろいろあると思います。顧客や時と場合によっても変わることでしょう。私にとっての最近の課題は、体操やフィギュアスケートのように、
「着地でぐらついたり規定の技を入れないと減点」
という制約・厳しさをもう少し取り入れることのようです。ただし、細かいところを追おうとするあまり萎縮したり流れが悪くなってはいけませんね。木も森も見ていきましょう。

 

アフリカや南アジアでは紙に鉛筆で書きたい、用紙の裏でもいい、と夢でまで望んでいる子供たちが数千万人いることでしょう。いっぽう、東洋の島国の通訳者には資料が山のように届きます。

 

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